自己紹介

職場で居場所がない!辞めたい!それでも転職せず複業を選んだ私の理由

今回は、私の”そこそこ”イケてる日常のとある一日を切り取りました。

そんな私も少し前までは、職場で居場所がない、辞めたいとずっと考えていました。

それでも私は転職の道を選ばず、複業を選んだのです。

それはなぜか。

今回は、私の”イタイ実体験”を、ストーリー風に「だ・である調」の常体で書きますね。

ある日の風景

夕方5時、会社の終業時刻(定時)だ。

この日も一番にオフィスを力強い足取りで飛び出す。

夜はまだまだこれから!
という職場の雰囲気なのに・・・

KY(空気よめない)という言葉があるが、
私の場合は、AKY(あえて、空気読まない)という方がしっくりくる。

陰でいろいろ言われているんだろう、とは思う。

でも大丈夫。

たいしてやることもないのに、
頑張ってるますアピールするほどヒマじゃい。

言いたい奴には言わせておけ。

「そんなのカンケーねー、そんなのカンケーねー」
と口ずさみながら、足早に駅に向かう。

労働者として時間を差し出すのは、今日はもうお終い。

駅のホームへの階段を小走りで降り、
山手線の内回り電車に飛び乗る。

2駅先で下車し、いつものスタバに滑り込んだ。

ここからは、オーナーとしての時間。

この日2杯目のコーヒーを片手に、
ネットでニュースを確認していく。

時刻は6時26分、
速報で大きなニュースが飛び込んできた。

マスコミもノーマークだったんだろう。
ニュース速報が流れる。

しばらくはこれ関連のニュースで
きっと持ちきりのはず。

次にどんなことに注目が集まるかに
想像を巡らす。

・・・これしかないだろ!
とひらめきが降りてきた。

カタカタと記事を書き始める。

ふー

ひと通り書き進めたところで、
隣のテーブルから声が聞こえてきた。

記事を書き始めた時は、
確か誰もいなかったよな・・・

隣に座ったのに気づかなかった。

でもなんか様子がおかしい。

どうやら目の前に座っている彼氏(?)と何かもつれているようだ。

彼女は涙目になりながら
彼氏を責め続ける。

彼女から飛んでくる言葉に
なす術もなくサンドバック状態の彼氏。

ここはスタバなんだから、
自分が客として過ごす分には
何のいわれもないのだれど、
「このままオレは隣で作業しててもいいんだろうか・・・」
と妙な感情がもたげてくる。

ひとしきり彼女が言い終わると
店のBGMだけが流れる。

隣のテーブルの重々しい雰囲気。

そんな空間を打ち破るかのような
キーボートを叩く音。

カップルのやり取りを聞きながらも、
目線はパソコンの画面から話すことはなく、
私はキーボードを打ち続けた。

2人はまだこの速報ニュースには、
まだ気付いていないのだろう。

でもこの後店を出たらどこかのタイミングで
ニュースを知ることになるんだろうな

と思いつつ記事を書き上げて店を後にし
再び駅に向かう。

木曜日の夜の山の手線の車内。

スマホゲームに没頭してる中年のおばちゃん
音楽を聴きながら寝てる若者
ポケモンGoをやってるおっさん

もちろん、

酔っぱらって寝てるサラリーマン
残業帰りで疲れ切った様子のサラリーマン
会社の愚痴をこぼしてるサラリーマン

はお決まりのようにいる。

座ることもできず混雑した車内で
右手に握りしめていたスマホの画面を覗き込む。

アクセスが集まっていた。

リアルタイムで、3000を超えている。

さっき書いた記事だ。

よし!と小さくガッツポーズ。

この電車に乗っている、誰かが今この瞬間に
私の記事を読んでいるのかと想像すると
自然と笑みがこぼれてくる。

もしかしたら、今ごろあのスタバにいた
カップルも今ごろは・・・
想像が膨らむ。

結局その日は、3万円稼ぐことができた。

今月は〇万円を超えそうだな
よし明日は今日よりももっと稼いだろ!

となんだかんだで結構ワクワクする毎日。

こんなのが日常になるなんて・・・

人生は意外と変われるものだ。

この職場には自分の居場所がない
会社に行くのが辛い
もう辞めたい

とネガティブなことばかり考えていた
あの頃の情景が頭に浮かんできた。

地獄の日々

「だからぁ、どういうことなんだよぉ!あぁ!?」

会議中に部長が突如キレ始めた。

隣に座っている同僚への激ヅメが始まった。

まるで警察署の取調室の警官と容疑者のよう。

キッツイ“尋問”を受け、同僚が受け答えする声は上ずっていた。

じきに声を発することもできなくなり
固まってしまった。

それでも、部長は容赦なく同僚を追い込んでいく。

同僚は翌日から来なくなり、
1か月後ひっそりと退職していった。

私がその会社に転職した初日、
その同僚に言われた言葉を思い出した。

同僚:気を付けた方がいいよ。
そのうちわかるだろうけど。

私 :は?

最初は何のことだかわからなかったが、
その意味がわかるまでそう時間はかからなかった。

部長の上席に惨状を訴える社員もいた。

が、実際には全て握りつぶされていた。

その上席は名刺の肩書は立派で
高給をむさぼっているが、実務には疎い。

だから、部長に頼らないと仕事が回らないようになっていたのだ。

私が所属していたのは、会社のお金を運用する部署。

ざっくりいうと、投資信託のようなファンドにお金を預けて、
資産を増やすお仕事をしているところ。

私の業務は、いい成績を残せそうなファンドを見つけることだった。

すごく単純に言っているが、これがなかなか難しい。

選ぶ段階では、ファンドを運用するマネージャーと面談を行う。

投資手法の説明を受け、質疑応答しファンドへの理解を深めていく

面談の内容をメモし、議事録を作成する。

後日、それをもとに部内会議で検討を行う。

という具合に進んでいく。

冒頭に出てきた同僚は、この部内会議でやり込められていたのだ。

もう何人、同じ目に遭ってこの職場を去って行っただろうか・・・

目をつけられないようにしないと・・・
とは思ってはみたものの、

その同僚が辞めてしまったあと、
次のターゲットになったのは運用業務が未経験の私だった。

それもそのはず。

面談するのはガイジンのファンドマネージャーだし
早口でまくし立てるような説明だし
聞き直そうとしても割って入る間もないし
そもそも専門用語が満載で日本語でもチンプンカンプンだし

だから、

何を聞けばいいのかもわからない
何がわからないのかもわからない

そうなると、
メモを取る手が止まる

これじゃあ、

満足な議事録を残せるはずなんてないし
満足な説明などできるはずなんてないし

・・・・焦る(゚A゚;)ゴクリ

部内会議の日がやってこないことを
心の底から願った。

もしあの時ドラえもんが居たら
「もしもボックス」で、このことをお願いしていたに間違いない。

でも、それでもその日はやってきた。

会社に行くのが辛い。

結局、去っていった同僚と同じように激ヅメされた。

「だからぁ、どういうことなんだよぉ!あぁ!?」

会議室では私に向けた怒鳴り声が鳴り響く

もう、ボッコボコのフルボッコ。

情けないやら
恥ずかしいやら
悔しいやら

という感情ばかりが頭の中を占め
質問に答えなきゃとは思うものの、
実際には何も考えていない自分がいる。

もう、ココに自分の居場所なんてない。
もう辞めたい・・・

と、現実逃避したい気持ちがもたげてくる。

でも、転職してきてまだ数ヶ月だから
そんなことは妻に言えない。

それに、こんな状態でまた転職活動をする
エネルギーはもう残っていなかった。

だから、私は仕事をキャッチアップして、
その会社にしがみついていく選択肢しか残されていなかった。

これが等身大の私の情けない過去。

後日談

その後、擦った揉んだはあったものの、
私は会社に居続けられた。

仕事を失う恐怖からは開放され、
しばらく平和な日々を送れるようになった。

そこから、また転職しようという気持ちにはならなかった。

なぜなら、転職が自分の理想の働き方・生き方を実現させる
方法にはならないと気付き始めたからだ。

・誰かに雇われることには変わりはない
・実際にどんな職場が待ち受けているかは入ってみないとわからない

だから私は、たとえその会社に残るとしても、
会社への依存度を下げなければならない
と考えるようになった。

それは、収入を給料1本ではなく、
複業によって収入源を増やすことを意味する。

私は、行動を開始した。

ところで、部長はというと、
後日別の部署に異動していった。

私と同じ部署だった頃は、
”帝国”を築いていたその部長も
その末路は意外とあっけなかった。

自分自身が新たな環境に適応できず、
心が折れ、職場で泣き崩れ、
逃げるように会社を去っていったという。

自分より弱いとみなした人間には
徹底的に強く出る。

でも、そんな人間ほど、
メンタルが弱かったりするんだな。

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