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財布拾った|交番に届けなかった理由とネコババや権利行使の損得勘定

財布を拾ったらどうしますか?

マンガのような話ですが、財布を拾いました。

しかも、中身がぎっしりと詰まった分厚い長財布を。(笑)

警察(交番)には届けなかったのですが、それには理由があります。

ネコババしたわけでも、落とした人に権利を主張してお金を得たわけでもありません。

そんなことしたら、それ以上に失うものがありますからね。

今回は、実際に私が財布を拾って感じたこと、対応したこと、気づいたことをシェアします。

これはもしかしてドッキリか?

近所の大通り(歩道)を歩いているとき、マンホールの上にある黒い物体に目が止まりました。

最初ゴミかと思って通り過ぎようとしましたが、足を止めて見下ろしてみると、黒い長財布に見える。

拾い上げると・・・・ズッシリと重い。

とりあえず、チャックを開けて中身を確認してみると、中に入っていたのは・・・

  • 銀行カード
  • クレジッカード
  • 健康保険証
  • 運転免許証
  • 各種会員カード
  • 名刺
  • そして、現金2万円と小銭
こ、これヤバイやつじゃんか・・・(汗)

 

と思わずひとり言。

でもそもそも、こんな全部入りの分厚い長財布を道端に落とすなんてことがあるだろうか?

だから、

これ、もすかすてドッキリか?

 

とも同時に思い、辺りを見回しました。

「TBSのテレビ番組、モニタリングです~」とか言って、カンバンを持った番組スタッフとカメラマンが現れるのかと本気で予想しました。

しかし、しばらく立ち尽くしても誰も現れる気配なし。

落とした人は相当困っているだろうから、このまま放置しておくわけにもいかない。

ということで、とりあえず証拠となる現場写真をパシャリと撮って自宅へ持って帰ることにしました。

他人の分厚い長財布(現金入り)を手にしている自分。

カバンの中には入れず、手に持ったまま自宅に向かって歩き出しました。

というのも、「”(私が)盗んだ”と疑いをかけられるのもめんどくさいな」と思っていたからです。

誰かに尾行され、隠しカメラで撮られているかもしれないし(笑)

財布を拾った人の3つの権利とは?

さて、拾った財布をどうするか・・・

財布を拾ったらとりあえず警察(交番)に届け出る、というのは小学生でも知っています。

また、「1割(10%)はお礼としてもらえる」ということをあなたもどこかで聞いたことはないでしょうか。

ただ、調べてみるとお礼が1割で(固定)といのは正確ではないことがわかりました。

財布を拾った人には3つの権利があります。

  • 報労金を請求する権利
  • 落とし物の提出などに要した費用を請求する権利
  • 所有権を取得する権利

まず、「報労金」とは、いわゆる「お礼」がもらえる権利のことで、その額は落とし物の価格の5-20%に相当する額とのこと。

報労金の額は、落とし物の価格の100分の5以上100分の20以下に相当する額となります。
出典:群馬県警察

1割(10%)ではなかったんですね。

私が拾った財布には、現金が2万円ほど入っていましたから、最大で4千円(2万円✕20%)ってところでしょうか。

銀行のカードとかもありましたけど、その口座に入っている預金額の20%って計算にはなるわきゃないですよね(笑)

 

次に、「落とし物の提出などに要した費用」っていうのは、交通費とかそんなのを想定しているのでしょう。

近所の交番とかに届け出るのにそんな費用はまず発生しようがないので、これはスルー。

 

最後の「所有権を取得する権利」は、いわゆる「拾った物」がもらえる権利。

3箇月の保管期間内に落とし主がわからなかった場合に、拾った物の所有権を取得することができる権利です。

今回の私のケースは、運転免許証とか健康保険証とか入ってましたから、「持ち主がわからない」なんてことはないわけです。

警察(交番)に届けるのがめんどくさい2つの理由

じゃあ早速、警察(交番)に届けろよ!って話なんですがどうも気が進まない。

別にネコババしたいわけじゃないんですよ。

それにはちゃんとした理由があります。

理由1:疑いを晴らすのがめんどくさいから

警察(交番)は、100%善良な市民が、拾った財布を届け出てきたとはみなしません。

少なからず「拾ったんじゃなくて、オマエが盗んだものじゃないだろうな?」という疑いを向けられるはずです。

それは警察官の職務上仕方のないことなのかもしれません。

けどこっちからすると、そんな風に見られる事自体が心外。

自分の疑いを晴らすための説明(アリバイの説明)だって、めんどくさい。

理由2:不必要な個人情報まで”手書き”さられるがめんどくさいから

また、住所や電話番号、名前なんかを「手書き」で書かされるのが、めんどくさい。

実は先日、自宅の近所を歩いているだけで警察官から職務質問を受けました。

対応した警察官がなかなか横柄な態度で、いやーな印象を持っていたんです。

生年月日とかの個人情報までも記入させられて。

「それ、関係あるんか??」って突っ込みたくなりましたよ。

そんなこともあり、あまり警察(交番)には近づきたくないなって思ってました。

ネコババや権利行使で得る少しのラッキーと失う大きなもの

拾った財布をそのままネコババしたり、「お礼」をもらう権利を行使して得られるものはどんなことでしょうか。

棚ぼたのラッキーだけで失うものはないのでしょうか。

整理してみました。

財布をネコババすることの損得

財布を拾った人の中には、そのままネコババしてしまう人も実際には一定数いるでしょう。

またそっくりそのままネコババしないまでも、中身を抜き取ったあとで素知らぬ顔で警察(交番)に届ける人もいるかもしれません。

私の場合、現金が2万円ほど入っていたので、もしこれをそのままネコババすれば、家族でいつもよりちょっといいところで外食できたはずです。

短期的な視点では、「得した!ラッキー」な出来事かもしれません。

でも長期的な視点に立つと、別のところで必ずしっぺ返しがくる、と私は強く信じています。

「徳を積む」「善行(良い行い)」とは真逆の行為ですからね。

別に宗教とかを信じているわけではありませんが、「お天道様は見ている」ってわけです。

お礼をもらう権利の行使ならいいのか

では、警察に届け出て、落とした人に報労金(お礼)に請求するのはどうか。

私の場合、もし権利行使したら最大で4千円(2万円✕20%)でもらえる計算になります。

その場合、ある日の晩ごはんではちょっといい食材が食卓に並ぶことになります。

もちろん権利は権利なんでしょうけど、気が進みませんでした。

「拾ったお礼ください。権利なんで。」ってどんな顔して言うんだろう・・・

少なくとも”いい顔”ではなさそうです。

もちろん、私も聖人君子じゃないんで、もし拾った金額が1億円だったら、気持ちがグラグラすると思いますが(笑)

ハイリスク・ローリターンのケースはこれ

ちなみに、クレジットカードとか使って・・・とか、健康保険証を持って消費者金融に駆け込んで・・・といったことも考える人も一定数います。

ただこの場合は、“足がつく”ことになりますので、まず間違いなく犯罪者として「逮捕」されることになります。

そしたら、全ての信用を失い、仕事を失ってしまうでしょう。

また、子どもも犯罪者の家族として学校でいじめられたりするでしょう。

ネコババして得られるもの以上の痛手を受けることになります。

で、結局どうした?

健康保険証とか名刺とかの情報を頼りに、落とした方の職場に私は電話を入れました。

そして、本人に取りに来てもらいました。

手には、”コージーコーナーの菓子折り”を持って。

あっ、近所のあそこの店で買ったな。
だいたい2千円のシロモノだなwww

って瞬時にわかりましたよ(笑)

もし、財布を拾った私がなんのアクションも取らなければ、落とした人は、

  • クレジットカード
  • 銀行カード
  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • 各種会員カード

を再発行することになります。

それに要する時間・手間を考えたら、「まぁこれくらいの菓子折りくらいは受け取ってもバチ当たらないかな」と思って、素直に受け取ったのでした。

財布を拾った経験からの気づき

財布を落とした人は、財布をケツのポケットに入れていたとのこと。

落としたことに気づいて、相当焦っていたとのことでした。

財布は”全部入り”でしたからね。

このように、一つに全てを入れてしまうと、無くしてしまった時のショックが大きくなります。

その状態からの回復(リカバリー)が大変なことになり、途方に暮れます。

私はこれって人生にも当てはまるな、感じました。

どういうことかというと、収入が会社の給料だけに1本だけに依存している場合です。

もし、当たり前の存在であった会社の仕事がある日突然無くなってしまったりしたら・・・

そんなことが起きた時の対応策について、あなたは準備していますか?

きっと、「自分は大丈夫だろう」「自分には関係ない話だ」とスルーしている人がほとんどです。

でも、ある日突然そんな人に「まさか」が起きて、途方に暮れてしまうものなんですよね。

給料以外に複数の収入源を持っておく限るな、と私は実感しています。

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