老後資金の準備方法を「アリとキリギリス」の3つの結末・教訓から考えてみた

資産運用はしない方がいい。やめとけ!

という意見があります。

その理由は、「(元本割れが)怖いから」、「難しいから」というもの。

だから、「節約する」「貯金する」という人が最も多いらしい。

今回は、イソップ寓話の中で有名な「アリとキリギリス」の教訓から、老後資金の準備方法と堅牢な(ロバスト)な生き方について、私(ノビ)なりの切り口で考えてみました。

私の結論を最初にお伝えしてしまうと・・・

  • 現実社会で誰かに泣きつくって・・・一体誰?
  • まじめで頭悪い人は、むしろキリギリスを見習え!
  • 「節約」するより「〇〇」しろ!

「アリとキリギリス」の話には、実は3つの結末があるってご存じでしたか?

それでは行きます。

「キリギリス」じゃなく「セミ」だった!?

イソップ寓話(童話)の代表作「アリとキリギリス」は日本でも広く知られていますが、登場する「キリギリス」は当初は、も「セミ」だったってご存じですか?

普通に「へー」なんですけど、「なぜ?」って思って調べてみたらこういうことらしいです。

元は「アリとセミ」だった。セミは熱帯・亜熱帯に生息し、ギリシアなど地中海沿岸にも生息していて、古代ギリシアでは文学でも取り扱われているが、ヨーロッパ北部ではあまりなじみが無い昆虫のため、ギリシアからアルプス以北に伝えられる翻訳過程で改変(翻案)された。日本に伝わった寓話はアルプス以北からのものであるため、日本では主に『アリとキリギリス』で広まっている。

出典:Wikipedia

 

アリとキリギリスのあらすじ

出典:wikipedia

さて、アリとキリギリスの話はこんな風にストーリーが展開していくんでしたね。

季節は暑い夏。

アリは、冬の食料を蓄えるためにせっせと働き続けた。
一方キリギリスは、ヴァイオリンを弾き、歌を歌って過ごしていた。

キリギリス:そんなせかせか運ばなくても、食料はたくさんあるやんか
アリ:今はたくさんあるけど、冬になったらなくなっちゃうよ
キリギリス:せっかくの夏なんだから楽しく過ごせばいいのにな( ´∀` )

っとからかった。

というやり取りがあったんでしたね。

そこから季節は移り変わり、冬が訪れて・・・

キリギリス:むっちゃ腹減ったぁ。でも食うもんどこにもないやん!どないしよ・・・

 

と困り果ててしまった。

そこから、キリギリスは思い出します。

キリギリス:あぁぁっ!そうだ。アリさんが夏に食料を集めていたな。あれを分けてもらわな!

とキリギリスは、食料を恵んでもらおうとアリのところを訪ねた。

こんな具合の展開になっていたのを思い出しましたか。

アリとキリギリスの3つの結末と教訓

出典:wikipedia

じゃあ、その結末は?

アリがキリギリスを助けてあげるんでしょ?

はい。それもあります。

でも、それも含めて全部で3つの結末があるってご存じでした?

以下で、ことの顛末と教訓を考察したいと思います。

結末1:アリはキリギリスに食料を与えた

最初の結末はこれ。アリの神対応です。

キリギリス:食料を分けてくれませんか。
アリ:どうぞ食べてください。その代わり、キリギリスさんのヴァイオリンを聞かせてください

 

キリギリスは涙を流して喜び、張り切ってヴァイオリンを弾きました。そして次の年の夏からは、真面目に働くようになりましたとさ。めでたし、めでたし。

っていう結末です。日本でも広く知られていますね。

ここでの教訓は、「(アリみたいに)困った人がいたら助けてあげられる優しい人になりましょう」というもの。如何にも日本人向けというか教科書的な感じ。

この結末は途中で書き換わったものなのです。

結末2:キリギリスはアリから食料をもらえなかった

続いての結末はこれ。アリの塩対応です。

キリギリス:食料を分けてくれませんか。
アリ:夏は歌って過ごしていたのだから、冬は踊って過ごせばいいんじゃない?

と追い返してしまいました。飢えたキリギリスは、凍え死んでしまいましたとさ、というもの。

ここでの教訓は、「(キリギリスみたいに)後先考えずに過ごすと後で後悔することになるよね。だから、(アリのように)将来に向けてコツコツ備えよう!」というもの。

これも教科書的にはありな気がしますが、みんなが「めでたし、めでたし」ってならないし、「困ってる人を見捨てるとは何事か!」みたいな意見が出てきたんでしょう。きっと。

だから、最初の結末に書き換わったんだと想像します。

結末3:キリギリスはアリから食料をもらえなかったが・・・

ここまでは、食べ物をくれとキリギリスに頼まれたアリが、「与えたか、与えないか」で分かれる結末でした。

じゃあ、3つ目は?

「アリがキリギリスに食べ物を与えなかった」というのは、2つ目と同じです。

じゃあ、一体何が違うのか。

それは、現実に直面した時のキリギリスの反応です。

キリギリス:食料を分けてくれませんか。
アリ:夏は歌って過ごしていたのだから、冬は踊って過ごせばいいんじゃない?
キリギリス:・・・ああ、そうかい。ならいいさ。僕はもう歌うべき歌はすべて歌ったからね。

と言い残しアリのもとを去っていきましたとさ。

この結末から得られる教訓はなんでしょうか。

「短い人生、楽しんじゃいなよ!」というものかな・・・と思います。

アリから食べ物を恵んでもらえなかったから、結局キリギリスは命を落としてしまったのでしょう。

じゃあ、アリはハッピーで、キリギリスはそうではなかった、と短絡的なものではないな・・・と感じざるを得ません。

確かに、アリはコツコツ準備してたから生き延びられた。

でも、もしかしたらアリは心の中でこんなことを考えていたかもしれません。。。

アリの本音?【夏編】

キリギリスのやつ、ヴァイオリン弾いててめっちゃ楽しそうやん、いいなぁ・・・女の子も寄ってきてる!羨ましいぃぃぃーーー

おいら(アリ)も遊びて~

でも、仲間たちはせっせせっせと働いてるしな

おいらだけあそびに出かけたら、かぁちゃんにどやされるし

頭じゃ今のうちに働かいておかないと!って理解できるけど、なんで来る日も来る日もコツコツ労働し禁欲的な生活を送らなあかんねん。。。

うぁ~~、キリギリスのやつ、むっちゃ羨ましい。。。

むっちゃやりて~~(←?)

 

アリの本音?【冬編】

そして、冬になったら・・・

夏の間に準備しておいたから、食い物はある。よかった~。でもこんな狭い穴の中で集団でじっとしてるのも結構退屈だなぁ・・・

ヴァイオリン聴きてぇなぁ。

むっちゃやりて~~(←?)

・・・みたいな(笑)

一方のキリギリスの心境は、「北斗の拳」に出てくるラオウよろしく、「我が人生に一片の悔いなし!」というものだったかもしれませんね。

現実社会におけるアリとキリギリス

3つの結末を読んでみていかがだったでしょうか。

さて、このアリとキリギリスの話を「老後資金の準備」と重ね合わせるとどうでしょう。

私からすると、キリギリス的な生き方は、かなり無計画に映ります。

それはまるで、アコムとかで高金利のカネを借りて、ギャンブルにそれを全額ツッコんで「ヒャッハー!」みたいなパリピな人生

歳を重ね自分のカラダにガタがきて、現役時代のように働けなくなるのを「人生の冬」とすると、やはり前もって準備をしておくのは必要だと思います。

もし、老後資金の準備をしておらず「人生の冬」で困ってしまったとき、手を差し伸べてくれる優しいアリは存在するでしょうか。

現実社会にそんなファンタジーは存在しない、という心づもりでいるべきだと思います。

  • 国がなんとかしてくれるだろう
  • 会社がなんとかしてくれるだろう

という考える人もいます。

ただ、誰かからの「施し」を期待した(最初から前提として)生き方は、全く堅牢(ロバスト)な生き方ではない、と私は思います。

(勤めている会社とか国とか親とか子どもとかも含め)他人への依存度が高い人生は、調子がいい時と悪いときの振れ幅が大きい

「振れ幅が大きい」ということは、資産運用でいうところの「リスクが大きい」というのと同じです。

だから、少なくとも私はキリギリスを信奉しません。

節約→貯金は真面目で頭が悪い?

じゃあ、やっぱりアリを見習うべきなの?

というと、そうでもないです。

私の中でのアリの勝手なイメージはこんな感じです。

  • まじめ
  • コツコツ
  • 貯める
  • 労働が美徳
  • 個より組織
  • 集団行動
  • 常識的
  • あるべき論
  • 先生/上司の言うこと絶対
  • 従順
  • 異端嫌い
  • 肩書で人を判断
  • 自粛警察
  • 禁欲的
  • 節約思考etc

私のこれまでの生き方からして、アリのイメージを列挙すればするほど、「ないわ~」って思います。(笑)

アリが冬に備えて、コツコツと食べ物を蓄えるのは、老後に備えて、禁欲的に節約してコツコツ貯金しているようなものです。

給料から税金とか社会保険料がごそっと持って行かた後に、月々ウン万円って貯金に回すのってかなり禁欲的。

もちろん、貯金することは大事。でも、貯金”ばっかり”だと面白くないし、インフレに負けちゃうよねってことです。

以下でシミュレーションしてみました。

で、その後に「とにかく節約、節約、節約・・・」と思考停止するんじゃなくて、「別の方法も考えたいよね」って話をします。

シミュレーション:月々1万円、30年貯金してみた

例えば月々1万円貯金に回して30年経つといくらになっていると思いますか。

年間12万円(1万円×12ヵ月)を30年貯金するわけですから、元金は360万円になりますよね。

金利0.002%で運用した場合は?

安心・安全と考えられるメガバンク銀行の定期預金は現行0.002%です。

この超低金利の環境下で、利息は一体いくらつくかエクセルで試算してみました。

利息は一体いくらつくかというと、複利で回しても1,000円ちょっとにしかなりません。

【関連記事】複利計算(積立)の方法|エクセルのシミュレーションと電卓の使い方

 

さらに、その利息がそのままもらえるわけじゃない。

付いた金利から、源泉徴収税と復興特別所得税で20.315%持って行かれ、手元に残る利息はもっと少なくなります。

グラフにしても、違いはほとんどないことがわかります。

実際には30年の間に、インフレが進み将来の360万円の価値は、今の価値の6掛け7掛けくらいの価値にしかならないんじゃないかな。

貯金は負けるっていうのはこういう意味です。

金利1%・3%で運用した場合は?

金利1%、3%の複利で運用した場合のシミュレーションをした結果は以下の通りです。

長期間の運用で時間を見方につけ、3%の複利で運用できれば、資金は倍近くまで増えていることが確認できます。

節約するより「〇〇」せよ!

仕事では、上司の言うことを従順に聞いて、長時間マジメにコツコツ働いて。

私生活では、質素倹約に努め、禁欲的に節約する。

そんな、インドのヨガ修行僧のような生活じゃ、とても人生は楽しめるわけがないよなーってことです。

だったら、むしろ自分の”欲”に従順なキリギリスの生き方キリギリスを見習えって話で。。。

真面目にコツコツ節約→貯金って「思考停止」なんじゃないかな。

じゃあ、一体どうすればいいの?

ってツッコミたくなりますよね。。。

それに対する私の答えは、節約するより節税せよ!ってことです。

まとめ

私が不思議に思うのは、真面目にコツコツ節約→貯金ってなりますけど、どうやって「節税」するかとかほとんど考えていないなーというう印象。。

私が知っているオーナーの金持ちの方々は上手に節税しています。

真面目にせっせせっせと言われるがまま税金をホイホイ払っていたら、カネなんて手元に残りません。

これについてはまた別記事で整理したいと思います。

お楽しみに。

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