今回は、
会社に依存し過ぎることは危険なんだな・・・
と感じ、
社内ニートこそ自分で稼ごう!
と決意したきっかけになったことのお話です。
「やりがいのある仕事」というはなんともいい響きです。
ただそれは幻想というもの。
やりがいを求めて、
さまよったり・転職したりするのは、
もったいないなと感じています。
以下のストーリーは、実体験にもとづくものです。
あまりにも不器用な人間ぶり現れているので、「他山の石」となるかもしれません。(笑)
(※ここからは、ストーリー風に書くので「だ・である調」の常体で書きます)
社長プレゼンの資料を作成せよ!→アイアイサー
時計の針は夜の10時を回っていた。
12人ほどいる同じ部署の人間はまだ誰も帰ろうとしない。
いや正確には、帰りたくとも帰れないのだ。
ーーーーーーーーーーーー
(2ヶ月ほど前)
私は部長に呼び出された。
部長: 今度インドで開催される経営者フォーラムで社長が理事として講演することになった。
私: はい
部長: 講演のテーマは、我々の部門のことということもあり、資料作りの要請が社長室からきている。ついては、この資料作成をお願いしたい。
私: はい。わかりました。
あの経営者フォーラムは、イベント的な会でありその理事といっても名誉職的な位置づけだ。
何かの実効性があるわけではない。
「でも、仕事だ。仕方がない。」と自分に言い聞かせた。
- 関連のプレゼン資料のストックは既にある
- 基本的にはそれを英語に翻訳していけばできる
自分の中でプレゼン資料を納品するまでの段取りは浮かんでいた。
時間的にも十分間に合いそうだ。
今後の段取りと納品までのスケジュール感その場で部長と共有し、プレゼンの流れ(おおよそのコンテンツ)についても了承を得て進めることになった。
普通に考えれば、なんのこともない仕事だ。
ただ、ちょっと部長の様子が違っていた。
というのも、社内営業の嗅覚が鋭い部長は社内での自分の評価を上げられる絶好の機会だと捉え、張り切っていたのだ。
これがどういう事態になるか、この時は予想もできなかった。
繰り返されるちゃぶ台返し
数日たっても、当初想定していたような段取りでは進まなかった。
部長:やっぱりこっちにしよう。
私:はい。わかりました。修正します。
決めたことをころころ変更して、その修正対応に時間ばかりが取られていく。
会議→修正→提出→ちゃぶ台返し→会議→修正→提出→ちゃぶ台返し→・・・の無限ループ。
上司が納得がいくまで何度もなんどもやり直し。
残業が何日も続き、会議にには出席しているけど、頭の中ななーんにも考えていない状態。
そのうち、部長はパワーポイントのスライド資料では満足できず、イケてるプロモーション動画を挿入したいと言い出した。
その一言で部署のメンバーを総動員しての一大プロジェクトになってしまった。
もちろん、そんなプロモーション動画を作れる人間などココにはいないので外注。
プロモーション動画の仕上がりは”超クール”
1-2週間後、外注からあがってきたプロモーション動画を観た。
さすがはプロだ。
確かにイケてる。
銀河系の中の中から地球が登場するシーンから始まる。
壮大なGBMが流れている。
まるで世界的に有名なSF映画のワンシーンだ。
プロモーション動画の構成は、あたかも我々の会社が地球を救うかのような構成だ。
・・・ウルトラマンかよ!
とツッコミを入れたくなった。
明らかに盛り過ぎだ(笑)
そんな“イケてる”プロモーション動画の制作費用は数十万で済むわけもない。
赤がいい?青がいい?→オレ:どっちでもいい!
さらに数日が経った。
そこからまたさらにああでもないこうでもないと深夜に及ぶ会議で時間を費やした。
締め切りの日も迫っている。
自分が担当した資料の作成は、作成しても部からのちゃぶ台返しを何度もくらい当初のスケジュールから大幅に遅れた。
ちゃぶ台返しのハイライトは、スライドに入れるグラフだ。
棒グラフの棒の色を
- 青にするのか
- 赤にするのか
そんなやり取りが何日も続く。
好みの問題なんだから、「さっさと決めろよ!(怒)」って話だ。
あまりのバカらしさに、
「赤でも、青でもどっちでもいいです。今日はもう帰ります!」
とサッサと帰ってしまったのだ。
サラリーマンとして、これは明らかにまずい振る舞いだ。
頭ではわかる。
でも、私は超がつくほどの“クズ”だ。
そんなことに振り回されて人生の貴重な時間を削られることの方が、私にとってはよっぽど問題なのだ。
もちろん最終的には、プレゼン資料もプロモーション動画も完成した。
あとはプレゼンの本番を迎えるのみだ。
これは悲劇だ!いや、コントだったのかも・・・(汗)
では、経営者フォーラムにおける本番のプレゼンはどうだっただろうか。
一言で言うと、”悲劇”が起きた。
いや、今思うとあれば”コント”だったのかもしれない。
当日、プレゼンターは何人かいて、本人の番は最後の方だった。
前のプレゼンターの時間が延長して、時間はかなり押していた。
なので、主催者の側からプレゼンの時間を予定よりも短くするように言われた。
事情が事情だけに仕方がない。
しかし、これは多くの人間の時間と労力、そして大金を注ぎ込んで作り込んだプレゼン資料やプロモーション動画が全て使われないことを意味する。
ようやく、社長のプレゼンの順番がまわってきた。
主催者が「巻(まき)でお願いします(手短に急いで進めてください)」のジェスチャーを送る。
それでも、なぜか社長は端折る風でもなくプレゼンを続けた。
ジェスチャーを送る
それでも続ける
ジェスチャーを送る
それでも続ける
・
・
・
どうなったか。
「ブチッ!!」
ん?
スライドが突然真っ暗になり、マイクの音も出なくなった。
一瞬、会場の誰もが何が起きたのかわからなかった。
さまざまな困難の末やっと生み出されたプレゼンは、主催者側が電源コンセントを引っこ抜き、強制終了の結末を迎えた。
大人数があれだけ深夜まで時間をかけて会議した(?)“棒グラフの赤青問題のスライド”は、画面に表示されることなく終わってしまったのだ。
プレゼンターの強制退出など、日本ではまず考えられない。
でも、ここはインドだ。
学生時代、私は1ヶ月もの間、バックパッカーとしてこの国を放浪したことがある。
そこでの経験から判断すると、むしろなんでもありの国なのだ。
あの時の出来事は悲劇であった。
でも今思い返すと、コントだったと思う。
人事評価・異動と思ったこと
期末を迎え、人事評価の時期がきた。
私の評価には✕がついていた。
理由は特に告げられなかった。
でも原因は明らかだ。
赤青議論に最後まで加わらず、深夜残業をせずに先に退社してしまったということだ。
でも、傍から見れば詳細な事情など知る由もない。
ただ、“仕事を途中で投げ出した者“としか評価されないのだ。
終電ギリギリ、もしくは終電を逃してまで残業した者には、○がついた。
ほどなくして私は別の部署へと飛ばされていった。
あの出来事を反省し、次の部署では私はサラリーマンとして”キチンとした”振る舞いをするべきだろうか。
- そうすれば、上司にいい評価をつけてもらえるかもしれない
- そうすれば、給料を上げてもらえるかもしれない
自分が器用であればそれはできているかもしれない。
でも、私は不器用の極みなのだ。
仮にできたとしても、そこにあまり意味を見いだせない。
であれば、「自分で稼げばいいじゃん」という思考につながっていったのだ。
- サラリーマンの給料は、俸禄であってお上から”もらう”もの
- 資産を構築してそこから得られるお金は、オーナーとして自分が”稼ぐ”もの
これまで労働者思考にどっぷり浸かっていが、自分のマインドセットをオーナーマインドに転換させることを意識するようになった。
・・・・・
はい。
ここまででいかがだったでしょうか。
このあと私は会社員でありながら、オーナーとして資産を構築するようになりました。
資産と言っても、元手となる資金が十分にあるわけであはありません。
しかも、株などに投じるのは価格変動で元本割れする可能性があります。
だから私が選んだのは、元手の資金が必要なくかつリスクのない、積上げ型の資産でした。
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