老後資金を一瞬で657万円溶かした話|資産を失ってしまう4つの原因

今回は、年金生活の高齢者がハイリスクな金融商品に手を出して、老後資金を一瞬で溶かしてしまった私の身内(義理の祖母)の話をします。

もうかれこれ10年以上も前の話ですし、既に祖母は他界しているのでもういいかな・・・と思って共有します。

今回の話は、例えば以下のような人達にとって役に立つ話じゃないかと思います。

  • 老後に向けて資金をコツコツと貯めている人
  • 退職金を手にして一度にたくさんのお金を手にした人
  • それを知った金融機関から様々な提案を受けている人
  • 既に年金生活の人

私が聞いた実際の出来事を、私がストーリー風に再現してみました。(表現はフランクにしてます)

なお、私(ノビ)自身は、証券アナリストと1級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を有し、実際に運用会社でアナリスト業務を行っていた経験があります。

少し昔の話ではありますが、資産を失う原因を知り、大切な資産を守るためのヒントになれば幸いです。

年金生活者、ハイリスクな金融商品に大金を突っ込んでみた

私の義理の祖母は、当時80歳を超える年金生活者。

高齢なので、群馬県の同じ市に住む義理の父母から同居することを提案されていたようだが、頑なに断り一人暮らしをしていた。

私の祖母への印象は、意思の固い昭和気質な女性。

そんな祖母が投資話に乗って老後資金の大金を溶かしてしまった、という話が入ってきたのは私と妻が一緒になってまだ数年しか経っていないタイミングだった。

どうも、商品先物に手を出していたらしい。

は?年金生活者が商品先物に手を出した?

それ、メタボのおっさんが、ボクシング世界チャンピョンと闘うみたいなもんだろ!

というのが最初に感じたこと。

そりゃ、もし勝てたらそりゃスゲーことだけど、ふつーそんなファンタジーはありえんわって話で。

祖母は身長が150㎝くらいしかない。それが高齢のせいか少し腰がかがんでいるので、更に体つきが小さく見える。

でも祖母な頑固なところがあるから、投資話に大金を投じたというのは何かの間違いではないか、とにわかには信じることができなかった。

でも、大金をつぎ込んで溶かしてしまった、というのは事実だった。

短期間に657万円ものカネが消えてしまったのだ。

僕に任せてよ!悪いようにはしないからさっ。

祖母を弱肉強食の世界に足を踏み入れさせたのは、投資会社(商品先物会社)の営業マンに他ならない。

当初祖母は、営業マンの話に「わけわからないから」と断っていたそう。

でも、しつこくしつこく営業マンが通ううちに「よき話相手」になっていたのだ。

義理の父母や祖母本人から聞いた話をもとに、私の方でやり取りを再現してみるとこんな感じだ。

営業マン:おばあちゃん、銀行預金の金利って、昔と違って雀の涙じゃない?

祖母:全くそうだねぇ

営業マン:おばちゃん、これ見てみてよ

祖母:何だいこれは?

営業マン:これは、とうもろこしの価格の動きを表した図(グラフ・チャート)だよ

祖母:ふーん

営業マン:こんなにも上がっているんだよ!凄いでしょ!?

祖母:ほんとだねぇ

 

と話を振ってきた。

ここから話が更に具体化。

営業マン:僕に100万円預けてくれるだけで、1,000トンのとうもろこしが買えるんだよ。

祖母:そんなたくさんとうもろこしを買っても、わたしゃとても食べきれないよぉ~

営業マン:ちがうよ、おばあちゃん(笑)。食べるんじゃないよ。買ったあと売って儲けるんだよ。

例えば、1トンあたり1万円で購入して1万3千円になったときに売るとするよね。そしたら300万円儲けられちゃうんだよ。

祖母:へぇ、なんだか雲をつかむような話だねぇ

営業マン:大丈夫。僕に任せてくれれば簡単にできるから。

儲けて孫(私の妻)にお小遣いあげたらきっと喜ぶと思うよ。かわいい孫の笑顔をみたいでしょ?

祖母:そりゃそうだけど・・・

営業マン:絶対に悪いようにはしないからさ。

祖母:そんなこと言っても、わたしゃ説明聞いてもなんだかよくわからないから、遠慮しとくよ

 

と一旦は断ったそう。

でも、このまま引き下がるわきゃないわけで・・・

営業マン:そんなこと言わないでよ、おばあちゃん。実はもし僕このまま帰ったら、上司に酷く怒られて会社をクビになっちゃうんだ。もうおばあちゃんとも会えなくなっちゃうよ。。。

祖母:・・・

営業マン:人助けだと思ってさ。僕もまたおばあちゃんとお話したいからさ。

祖母:あんたいつも(手土産もって)来てくれるからね。わかったよ。

営業マン:ありがとう!じゃ、この書類にハンコ押して・・・

 

とうもろこしが大変なことになってるぅぅぅーーー!!

後日、おばあちゃんのもとに電話が入った。

営業マン:もしもし、おばあちゃん。

祖母:あぁ、あんたかい。どうしたね?

営業マン:おばあちゃんのとうもろこし!値上がりして儲かってるよぉぉぉ!!!(興奮気味)

祖母:へぇ、そうかい。凄いね。

営業マン:もっと上がるから、追加でもう100万円追加で預けてよ。大きく儲けられるチャンスだよ!これを逃したら一生後悔するよ!!

祖母:そうかい、そうかい、そんなに言うなら。わかったよ。

営業マン:ありがとう。またねー。

最初は順調というのはおそらくシナリオ通りなのだろう。

でも、相場が一本調子で上がっていくということはまずない。

今止めたら全てが終わる!かわいい孫のために・・・

後日、祖母のもとに電話が入る。

営業マン:おばあちゃん、大変だ!大変だ!(興奮気味)

祖母:どうしたんだい?

営業マン:とうもろこしが大きく値下がりして今損しちゃってる。大変だよ、大変なんだよ!

祖母:大変大変って、どうなるんだい?

営業マン:預り金が不足すると自動的に売却されて損が確定しちゃうんだ。そうすると、預かったお金の半分くらいしかおばあちゃんに返せなくなっちゃう。

祖母:そんな・・・

営業マン:でも、損を取り返せる方法があるんだ。僕に任せてくれないかな。

祖母:どうするんだい?

営業マン:もう少し僕に追加で不足分のお金を預けてくれれば大丈夫。

祖母:そんなこと言ったって・・・

営業マン:とうもろこしの値下がりはほんの一時的なものだよ。ここを乗り切れば大きく儲けを出せるからさ。今止めたら全てが終わっちゃうよ!(興奮気味)

かわいい孫にお小遣いたくさんあげて、喜んでもらいたいんでしょ!

祖母:・・・わかったよ。

 

短期間でこんなやり取りを繰り返しているうちに、義理の両親が気付いて取引を停止させるまで累計657万円失ってしまったのでした。

資産を失う4つの原因

これが、義理の祖母が大金を失ったストーリーです。

私も資産運用の仕事に携わる前に、日経新聞の広告に載っていた商品先物に関する読み物(ガイドブック)の資料請求をしたことがあります。

そのガイドブック自体はすぐきたのですが、その後営業マンから連絡が何度となく入りました。

でもずっとスルーしてたんです。

そしたらしまいには、ラブレターよろしく、営業マンからの熱い熱いメッセージが書かれた手書きの手紙まで届きました。

むっちゃ、怖っ。
これ、会っちゃ絶対ダメなやつやん(汗)

って背筋が凍りましたよ。

一度でも説明を聞こうものなら、口座を開設して取引するまで“激詰め”されることが容易に想像できました。

実際、営業マンたちが所属する会社は超ブラック会社であることが多い、っていうかブラック以外ないんじゃね(?)っていうイメージ。

彼らは、「どんなことしてでも数字を挙げてこい!」「数字足りんじゃんか!どないなっとんねん!お前が立てた目標じゃろーがぁ、おぉぉぉーー!!?」とか上司から激詰めされてたりします。

高い営業数字の目標も、別に自分が立てたものではなく、実際は上司が課したノルマです。

営業マンに「やります!」って宣言させるまで、深夜の会議室でパワハラして追い込むんです。

こうして洗脳された営業マンたちは、数字をかき集めるマシーンと化します。

話を戻します。

ここまで読んで、

自分は商品先物なんて手を出さなから関係ないし

と思ったかもしれません。

商品先物には、「怖い」「騙される」「ハイリスク」「手を出したら人生終わり」みたいなイメージがついていました。

じゃあ、FX(為替証拠金取引)ってどんなイメージですか。

女優の新垣結衣さんとか、のんさんとか、山本舞香さんとか、が広告塔に起用されていて、どちらかといういといいイメージありませんか。

カードローンの広告塔にアイドルとかを起用してるのと同じです。

  • 大手だから
  • 好感度のいい女優がCMやってるから
  • なんかイメージいいから
  • 手軽に始められそう
  • みんなやってそう

ってことで、知らないうちの高いリスクを取っている可能性もあるので、気を付けたいところです。

現在は法規制が強化され、かつてのような営業マンによる強引な勧誘はできなくなってきていますが、現在でも、退職金やコツコツと貯めた老後資金を短期間で溶かしてしまう事例があることは事実です。

こういうことが起きる原因は、

  1. 相談相手が適切でない
  2. 投資の目的がハッキリしておらず、スケベ根性を出してしまう
  3. どんなリスクをとっているか理解していない
  4. 投資対象がハイリスクなものだけ(分散投資できていない)

 

ということが大半です。

おカネ・資産運用に関する相談を営業マン(セールスマン)にして失敗してしまった事例は、昔からあり、星の数ほどあります。

「大手だから安心だ」っていうことがあるかもしれません。

でも営業マンに相談するのはある意味、子羊ちゃんがどうしたら食べられずに済むかをオオカミに相談するようなもん、です。

資産運用をする目的には、大きく2つあります。

まず、リスクを取って儲けること。
大きく儲けるためには、相応のリスクを取らなければなりません。

もう一つは、購買力を維持すること。

老後資金は、リタイア後の生活原資ですからふつうは大きなリスクをとりません。

でも、インフレ(物価上昇)の影響で、預貯金だけだと実質的な価値は目減りし、購買力は減っていってしまいます。

だから、ハイリターンではなく、インフレ率程度のリターンを得るための投資というのはありです。

ただ、それまでは資産運用とかしたことがない人が、退職金とか今まで得たことがないような大金を一度に手にすると急に気持ちが大きくなってしまう傾向にあります。

金融機関の側は、預金者に退職金とかの大金が入ってきたことを把握しているので、すかさず営業をかけるわけです。

銀行の支店内の支店長室とかに通されてちょっとしたVIP気分を味わった挙句、投資商品とかを提案されると「スケベ根性」が頭をもたげてくるのです。

一通りの説明は受けるものの、チンプンカンプンでわけがわからない一種の仮死状態のまま、「金融商品の説明をキチンと受けてリスクを理解した上で申し込みます」という書類にサインさせられます。(これ、銀行のリスクヘッジ

こうして、勧められるがまま手数料が高い投資信託を購入し、相場が下落して(でも手数料だけはしっかり取られて)資産を溶かしていく人が後を絶ちません。

まとめ

義理の祖母が多額の老後資金を溶かしてしまった話をしました。

大金を失って、祖母はさぞかし憤ったんだろうなと思いましたが、当の本人は「結構いい人だったよ」と意外にもあっさりしてました。

よくよく考えたら、祖母は営業マンのターゲットにされやすいタイプだったのかもしれません。

  • まじめで相手の話をよく聞く
  • 困っている人がいると助けずにはいられない
  • 人から親切にされたらお返しをせずにはいられない
  • 何でもものごとを良い方に捉えるくせがある

ということがよくあてはまるんで。

退職金や老後資金を失ってしまうのは、昔も今もあります。

そして、この先もそういう人がいなくなることはないでしょう。

こうしたら絶対に大丈夫だということはないですが、

  • 相談相手が適切でない
  • 投資の目的がハッキリしておらず、スケベ根性を出してしまう
  • どんなリスクをとっているか理解していない
  • 投資対象がハイリスクなものだけ(分散投資できていない)

といった原因を押さえておくことは、泣き寝入りすることを防ぐ一助になるかもしれません。

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