今回は、「教育費を貯めるのに学資保険とかアホでしょ」という話をします。
まずお伝えしておきますが、私はこれまで金融の実務に携わってきました。
そして、個人で不動産や金融資産を運用する現役のオーナーです。
1級FPと証券アナリストの資格も取得しているというスペックです。
よくショッピングモールとかに入っている保険のカウンターで、小さい子どもを抱っこした夫婦が、相談員と話し込んでいる姿を見かけることがあります。
そんなとき私は、「あ~あ、カモがネギ背負ってる・・・」「教えてあげたいな~」って思います。
が、声を掛けるなんてことはできるはずもなく、横目に見ながら通り過ぎて行きます。
もしほんとにやったら、単なる怪しいおっさんで、不審者として捕まりますからね。(笑)
だから、ここでつぶやくことにしました。
学資保険を勧めるFPや保険代理店から逃げよ
学資保険は、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。
その主な特徴は、
- 子供の大学入学の資金準備という目的がハッキリしている
- 親に万が一ことが起きたら、それ以降の保険料の支払いは免除される
- 祝い金がついていたり、医療保障がついている場合もある
というものです。
学資保険を勧めてくる人は、「保険料を払込んだ以上の返戻金がある!(だからお得!)」ということを強調してきます。
例えば、
- 全期間(18年間)で保険料を281万円払う
- でも満期時に300万円になって戻ってくる!
- 19万円も多く戻ってくる!得した~って
この例の場合、返戻率はざっくり106.7%です。
ただ、19万円(300万ー281万)のリターンを得るために18年かかります。
でも1年あたりの利回りは、0.38%・・・
実額で考えると、
- 1年間かけて1万円ちょっと増える
- 1ヶ月だと900円足らずの金額が増える
という計算です。
19万円多く戻ってきますよ~!というセールストークを聞いたときは、「おおぉぉ~、お得かも・・・」と思いますが、1ヶ月で900円か・・・と考えるとだいぶ印象が違いますよね。
これだったら、奥さんがパートで働きに出る(稼ぎ手を増やす)、とかちょっとした無駄遣いを減らすだけで月に900円ぽっちりのお金は手元に残せますよね。
あと忘れてはならないのは、学資保険は加入時の利回りがずっと固定化される商品だということです。
現在の金利水準は、超超低金利。
もう底辺に張り付いていて、ここから先はもう下る余地はほとんどない。
じゃあ、将来金利が上昇したらどうなります?
学資保険は加入時の利回りが固定化されるから、金利が高くなる恩恵が受けられないのです。
だから、返戻率が高いですよっていうトークは、時間軸や将来の金利水準を考慮していないから、胡散臭いことこの上ないのです。
こんなこと言うと、保険相談のカウンターとかでは、「学資保険万が一の時の保障があるからお得です!」「預金だとその時の残高だけ」っていうロジックを展開してきます。
よく言う、「預金は三角、保険は四角」ってやつですね。
(わからない場合は、ググってください。すぐ出てくるんで。)
それに対しては、「そりゃそーだ。だって保険だもん。」というしかありません。
でも、だからといってそのことが「学資保険」に加入する理由になんてなりません。
保障機能を持たせたいなら、子供の年齢に合わせて保障額が低減していく(=保険料が安い)「低減定期」でいいんじゃねーのって話です。
なんというか、学資保険って全てにおいて中途半端なんですよ。
だから、教育資金(教育費)を貯めようと思ったら、学資保険(こども保険)は、真っ先に検討から外してください。
もし、これを勧めてくる”保険のプロ”みたいな人がいたら、即逃げましょう。(笑)
その人は、売らんかなのポジショントークか、わかっていない人です。
保険に貯蓄性を期待しちゃいけないんです。
教育費は資産運用して貯める?
次に、「どうやって教育費を貯めるのか」という話に移ります。
ネットで、
- 住宅ローンの繰り上げ返済なんてもったいない!
- そのお金で資産運用せよ!
とアドバイスしている人がいます。
その根拠として、
- 繰り上げ返済したら手元の資金がなくなっちゃうよ
- だったら投資信託とかで運用しよう
- 長期に保有すればプラスになるから
ってことを言いたいのです。
これどうでしょう。
私は「100%間違いではないけど、素人が安易に資産運用に手を出すと、かなりの確率で泣きを見る」と考えます。
元本割れして、逆にお金を失う可能性が高いんですよね。
手っ取り早くお金を減らすパターンはこうです。
- 全然知識のない素人が銀行の窓口に資産運用の相談しにいく
- 投資信託を売りつけられる
(ついでにパーソナルローンのカードも持たされるw)
銀行にとっては、窓口に資産運用の相談しにくる人なんて「カモがネギを背負ってる」ように見えるだけです。
銀行にとって手数料が高く取れる商品を、売りつけられるが関の山と覚えておきましょう。
値動きの激しい金融商品に手を出すと、虎の子の資金を簡単に失います。
長期保有すれば・・・と考えもあるでしょう。
そのようにアドバイスしてくる人もいるでしょう。
でも、単に損失の確定から目を背け、塩漬けにしているだけの場合が少なくありません。
私もかつて、数百万円単位の金を投じて、一瞬で溶かしたことがあります。
運用に失敗したわけですね。(笑)
この失敗の経験から多くの学びがあったのかというと、実はあんまりない・・・(汗)というのが実感です。
何故なら、パソコンの画面に並んでいた、6桁の数字が一瞬で消えただけですからね。
オーナー流の教育資金の貯め方とは?
じゃ、どうやって教育資金を貯めるのかという話をすると、このサイトで提唱しているように、サイトのオーナーになって、お金を生み出す仕組みを作って行きましょうよってことです。
- 元手の資金はほとんどいらない
- すなわちリスクはゼロと言っていい
- 仕組みを構築すれば、チャリンチャリンお金が入ってくる
- 学びが多い
ってもういいことづくめですよ。
教育費を貯めるのに、「オーナーになろう」なんて提唱してるのは私くらいですかね。
私も一応FPなんですけどね(笑)
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