資産構築・運用・管理

【老後資金2000万円不足】投資素人が年金を自助努力で貯めるには?

老後はまだ先だけど、今からお金(老後資金)のことが心配・・・

 

今回は、そんな人に向けた記事です。

あなたが40代以降であれば、老後も間もなく現実のものとしてやってきますね。

老後の不安はなんと言っても、「お金=老後資金」のことではないでしょうか。

もちろん、私もそうです。

そんな中、金融庁の市場ワーキング・グループがまとめた報告書は以下のような内容でした。

  • 公的年金だけだと老後資金は2,000万円不足する
    (この中に特別な支出(例えば老人ホームなどの介護費用や住宅リフォーム費用など)は含まれず)
  • だから自助努力で備えよ

これについて、野党は批判を強めていて、ネットでも炎上気味ですが、私からすれば「は?何を今さら」と思ってしまいます。

  • 「年金は100年安心」は嘘だったのか!
  • (麻生太郎財務相は)この報告書すら読んでいないじゃないか!

とディスったところで、仕方ないですよね。

だってそうでしょう。

前々から老後資金は公的年金だけでは不十分だと薄々気づいていましたよね。

年金の将来について改めてスポットライトがあたったことは、評価すべきことかと思います。

”年金は100年安心”と額面通り信じ切っていたとしたら、それは“頭の中お花畑”というもの。

安倍首相や麻生財務相を問い詰めると、こんな切り返しがありそうです。。。(゜o゜;

野党議員
/マスコミ
年金は100年安心だって言ったじゃないか!
安倍首相
/麻生財務相
ええ、確かに言いましたよ。
でも、勘違いしないでもらいたい。年金という制度自体が100年安心っていう意味だ。
年金の支給額を減らさない、なんて一言も言ってない。
野党議員
/マスコミ
・・・(汗)


今回は、政府や会社に依存して“もらう”っていう発想を切り替えて、自分でお金を“稼ぐ・増やす”って発想に切り替えましょうよ、という話をします。

老後に向けてお金を増やすためのキーワードは、「長期・積立・分散での資産運用」です。

具体的には、つみたてNISAやiDeCo(イデコ)を利用することをおすすめします。

なぜなら、税制優遇がありますし、投資のタイミングリスクを減らせるからです。

 

老後の不安はお金

2019年6月3日の金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」の中で、老後の不安として最も大きな様相は「お金=老後資金」のことでした。

出典:メットライフ生命「『老後を変える』全国47都道府県大調査」より、金融庁作成

あなたの感覚と合っていますかね。

20代、30代と若い世代でも、老後資金の心配がトップにくるなんてちょっと意外ですね。

金融庁の報告書の要点と政府の反応

56ページにも及ぶ報告書の要点をまとめると以下のようになります。

  • 長寿社会で人生100年時代に突入
  • 年金収入に頼った生活設計だと毎月約5万円の赤字
  • 現在60歳の人の25%は95歳まで生きるとの推計
  • 95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の金融資産の取り崩しが必要との試算
  • 公的年金制度に頼った生活設計だけでは資金不足に陥る可能性あり
  • だから、長期・積立・分散型の資産運用が重要

 

これに対して野党やマスコミは「責任放棄だ!」と噛み付いていますが、それに対する反応は以下のようなものでした。

  • 安倍首相:金融庁の報告書は不正確
  • 麻生財務相:(報告書の)冒頭の一部、目を通した。全体を読んでいるわけではない。正式な報告書としては受け取らない

個人的には、「コラッ!受け取れよ~」って思いますけどねww。

これを受けて、マスコミはこんな記事を出して世論の怒りを焚きつけようとしています。

国民に自助努力で2,000万を作れって言っておきながら、自分は飲み代に年間2,000万円以上使ってるなんてけしからーん(怒)

ってとこですかね。

その気持はわからなくはないですが・・・・一体何を期待してるんですか?

そんなこと叩いても、2,000万円の老後資金を得る何の足しにもなりません。

そもそも、庶民の感覚を持ち合わせていない”上級国民”に、庶民の生活を考えろという時点でかなりムリがあるんじゃなかな・・・。

こういった家系図をみると、お金に苦労したことなんてないよな~っ想像しますね。(笑)

出典:オール相続

文句言ってる人は、自助努力はしていないんでしょうか。

中には行動を起こそうとしても、何をどうやればいいのか・・・と固まっている人も多いはずです。

そんな人に向けて、今回は取り掛かりやすいおすすめの投資方法をアドバイスします。

長期・積立・分散投資は有効

報告書の中で、賛成できる部分がありました。

それは、長期・積立・分散投資は資産形成をする上で有効だというものです。

【長期・積立・分散投資の有効性】
長期・積立・分散投資による効果は、積立が長期であればあるほど、投資先を分散すればするほど、収益がバラつきにくくなる特徴がある。

出典:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」

この長期・積立・分散投資を具現化できる制度があります。

それは、報告書の中で言及されていた「つみたて NISA」と「iDeCo」です。

「つみたて NISA」と「iDeCo」の詳細や違いについては、ググって調べてもらいたいのですが、簡単にいうとこれらは、税制面で優遇を受けながら、長期・積立・分散投資ができる制度です。

しかしですよ。

こういった制度を利用している人がどれだけいるのかというと、驚くほど少ないのが現実です。

例えば、つみたてNISAは、成人人口の1%しか利用していないんです。

政治が悪いとか文句言ってる暇あったら、こういう制度を学んで実際に口座を開設して、資産を増やす行動に移しましょう。

例えば、つみたてNISAでは年間40万円までの非課税枠があって、20年間で最大800万円投資ができます。

積み立てしながら運用するのですから、将来受取額のシミュレーションは、年金終価係数を用いればできますね。

もし毎年40万円を積み立ててながら、年率3%で運用すると、20年後には1,074万円になります。(40万円☓26.87)

 

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