従業員持株会のメリットとデメリット|奨励金に目がくらんだ人の末路

どうも、複業オーナーのノビです。

今回は、「従業員の持ち株会への加入はやめた方がいい。もしやるとしてもほどほどに。」というお話です。

なぜ私がこういう主張をするかというと、持ち株会の加入は人生のリスクを高めてしまうからです。

例えば、給料というフローを得えていた仕事と株式資産として所有していたストックの両方を同時になくなるケースがあります。

従業員持ち株会に加入すると、株購入について奨励金を出してくれる会社もあります。

これはメリットですが、だからといって購入額を増しすぎると、同時に人生におけるリスクを増加させます。

私が言いたいことは、仕事も資産も同じ船に乗せちゃいけないよってことです。

不測の事態でも動じないロバストな人生を送りたいのであれば、従業員持ち株会への加入は控えるべきなのです。

従業員持ち株制度の仕組み

従業員持ち株制度は、従業員が給料やボーナスから天引きして、勤務先の会社の株を買う制度です。

株の購入に充てる金額自体は一定ですが、株価は変化しますので、購入する株数は変化します。

  • 株価が高い時は、購入株数は少なく
  • 株価が低い時は、購入株数は多く

となります。

このように、定期的かつ継続的に一定額の金融商品を購入する投資手法をドルコスト平均法といいます。

関連記事:ドルコスト平均法をわかりやすく説明|シミュレーションでわかること

従業員持ち株会の5つのメリット

持ち株会の制度には、主に以下の特徴(メリット)があるとされています。

  • 会社から奨励金がある
  • 会社への参画意識・帰属意識が高まる
  • 配当金をもらえる
  • キャピタルゲインが得られる

それぞれについてみていきましょう。

メリット1:会社から奨励金がもらえる

持ち株会での株購入は、「少額から手軽に始められて給与天引きで自動的に積み立てられる」というメリットがありますが、最大のメリットは奨励金がもらえることですね。

会社から出る奨励金の額はもちろん会社によって違いますが、積立金額に対して、5%〜30%です。

これは確かに大きい。

毎月の自分の拠出額とそれに対して会社から支給される「奨励金の額」を簡単にシミュレーションしてみました。

(円) 支給率
拠出額 5% 10% 20% 30%
5,000 250 500 1,000 1,500
10,000 500 1,000 2,000 3,000
20,000 1,000 2,000 4,000 6,000
30,000 1,500 3,000 6,000 9,000

例えば、奨励金の支給率が20%だとします。

月々30,000円を拠出しているとしたら、6,000円が奨励金として支給され、合計36,000円分の株を購入することができます。

このケースの場合、1年あたりでは72,000円(6,000円☓12ヶ月)の奨励金がある計算です。

その分、余計に購入できる株数が増えるというものです。

メリット2:単元株未満で株を購入できる

単元株とは、通常の株式取引で売買される売買単位のことです。

1単元の株数は銘柄によって異なりますが、1株、100株、1,000株が一般的です。

例えば、100株が1単元で、株価が1,000円ならば、10万円の元手の資金が必要です。

しかし、持株会では、単元未満の代金で買うことが可能です。

例えば、5,000円で株を取得できるとすると、株式投資をするハードルはグッと低くなりますね。

最低金額は持株会によって異なりますが、千円くらいのところが多いです。

また、ほとんどの会社は給料天引きが可能となっています。

だから、財形貯蓄と同じく強制的にお金を貯める方法として使いやすくなっています。

メリット3:会社への参画意識・帰属意識が高まる

従業員が持ち株会に加入して勤務する会社の株を持つことで、会社への参画意識が高まることが想定されます。

それぞれの社員が頑張った結果、会社の業績が上向けば株価の上昇につながります。

そのことは、持ち株会の加入する社員にとってまさにメリットというもの。

もしこの好循環が続くのであれば、いいですね。

一方、会社にとっても、従業員の持ち株比率が高まることはメリットがあると言えます。

たとえば、敵対的な買収を仕掛けられるリスクが軽減されることがあります。

なぜなら、従業員の株主は、会社にとっての安定株主ですからね。

従業員が株主総会に乗り込んできて、ズケズケと物申すなんてこともなさそうですし。(^^)

こういうことを狙うからこそ、会社は奨励金を出してまで従業員に持ち株会への加入をすすめるのですね。

メリット4:配当金がもらえる

持ち株会に加入するからこそのメリットではありませんが、従業員といえども株主ともなれば、一般の株主同様に配当を受ける権利を持ちます。

従業員が会社からもらう給料は、会社にとってはコストです。

損益計算書上では、販売管理費とかに計上されています。

一方、配当金は、会社にとっての利益処分です。

従業員にとって、会社の給料以外のキャッシュポイントを持つということは、いいことだとは思います。

 

メリット5:キャピタルゲインが得られる

積み立てた株式の価値が上がったタイミングで、持ち株を売却することもできます。
(持ち株会に加入するからこそ、のメリットではありませんが)

会社から奨励金が支給された上で株を購入し、実質的な購入単価は低く抑えられるので、売却益(キャピタルゲイン)は得やすいはずです。

これはメリットといえます。

一方で、未上場会社で持株会制度がある場合はどうでしょう。

もしその会社がIPO(新規株主上場)をすれば、大きく儲けられる可能性があります。

IPOで株価が跳ね上がることも多いので、期待が膨らみますよね。

従業員持ち株会の3つのデメリット

従業員持ち株会への加入はいいことばかりの様に思えますが、以下のようなデメリットがあります。

  • 仕事も資産も一緒に失う可能性がある
  • 売却したいタイミングで売却できない
  • 株主優待はもらえない

持ち株を推奨する会社は、推奨するメリットを強調しても、デメリットについてはあまり説明をしないものです。

しかし、このデメリットは絶対に理解しておくべきなのです。

デメリット1:仕事も資産も一緒に失う可能性がある

最大のデメリットは、繰り返しになりますが自分自身の人生のリスクを高めてしまう、ということです。

会社の業績が良ければ、給料も上昇していくでしょうし、株価も上がりいい事づくしです。

ただ、会社の業績が不振になった場合は、大きなマイナスの影響が出ます。

まず、会社の給与やボーナスが下がります。

同じく、自分が勤めている会社の株価も下がります。

つまり、会社からの給料というフローが減り、自社株式という資産(ストック)の価値も毀損するのです。

最悪な場合、会社自体がなくなってしまった、株は紙切れになってしまった、ということ事態に陥ります。

この場合、仕事も資産も同時に失ってしまう、まさに“泣きっ面に蜂”です。

事例紹介

いくつか事例をみてみましょう。

まずは、日産自動車(7201)。

カルロス・ゴーンの逮捕・国外逃亡などがありました。

そして新型コロナウイルスも受けました。

次に、日本のナショナルフラッグである日本航空(9201)。

コロナの影響を受けて急落しました。

そして、外食産業の代表格である、すかいらーく(3197)。

順調に株価を上げてきましたが、コロナの影響をもろに受けて急落しています。

言うまでもないことですが、儲けを出すためには取得した株価(の平均)よりも、高い株価で株式を売却しなければなりません。

「ドルコスト平均法であれば安全・確実に儲かる」という万能な投資手法じゃないんです。

デメリット2:売却したいタイミングで売却できない

通常、自分で取得した株式は任意のタイミングで売却ができます。

例えば、

  • 投資先企業の不祥事発覚の速報ニュースを見た
  • 中国で発生した新型コロナウイルスが日本経済にも影響を及ぼしそうだ

といったときに、直ちに売却に動くことができます。

それによって損をすることもありますが、売却してしまえばそれ以上の痛手は負わずに済みます。

しかし、持ち株会の株式の場合は、こんなに素早く売却するてんてことはできません。

 

持株会の株式を売却する手順
>手順1:必要書類を取り寄せる

まずは会社に連絡します。

持っている株式を引き出したい旨を伝え、必要書類を取り寄せるためです。

会社は事務的に処理してくれるでしょう。

ただ、その会社で働く従業員としては、人事部とか上司とかに知られて”非国民扱い”されるんじゃないか・・・と余計な心配することになります。

(私がそうでした)

>手順2:株式を幹事証券会社の口座に移管

取り寄せた書類に記載して提出することで、持株会の口座にある株式を幹事証券会社の口座に移管します。(持株会によって異なるかも知れませんが)

>手順3:売却制限期間後に売却

証券会社の口座に株式が移管されたらスグに売却したいところですが、ことはそんなに単純ではありません。

従業員は「会社の中の人」ですから、

・もし短期間で売却して利益を得た
・株価が大幅に下落する直前に売却して損失を回避できた

なんてことがあったら「インサイダー取引じゃないんか?」って疑いの目で見られますからね。

インサイダー取引とは?(日本証券取引所グループ)

 

だから持ち株の売買に際しては、半年とか1年とかの制限期間があります。

じゃあもし、その間に新型コロナの影響とかで株価が大暴落したら?

残念ながら指を加えながら、下がっていく株価のチャートを眺めるしかありません。

(実際には、現実逃避したくなってチャートすら見なくなることでしょう。)

このように自分のタイミングで売却できない、というのは大きなデメリットです。

デメリット3:株主優待はもらえない

個人で株を購入していれば、株主優待を受けることはできます。

ところが、持株会で株を預けている人は株主優待がもらえません。

なぜなら、株式の名義が「持株会」だからです。

もし株主優待をもらいたい場合は、株式を出庫して証券会社の自分名義の口座に移し替える必要があります。

まとめ

「従業員の持ち株会への加入はやめた方がいい。もしやるとしてもほどほどに。」ということを話してきました。

持ち株会のメリットは以下のようなものでした。

  • 会社から奨励金がもらえる
  • 単元株未満で株を購入できる
  • 会社への参画意識・帰属意識が高まる
  • 配当金をもらえる
  • キャピタルゲインが得られる

一方、デメリットとして以下のことをお伝えしました。

  • 仕事も資産も一緒に失う可能性がある
  • 売却したいタイミングで売却できない
  • 株主優待はもらえない

私は、会社と運命を共にしない方がいい心底思います。

私の場合、従業員持ち株会をやってる時点で”労働者思考”だな・・・と思ってやめました。

現在はオーナーマインドにシフトして、自分のビジネスから複数のキャッシュポイントを得ています。

これであれば、会社と運命共同体になる必要はなく、よりロバストな人生を歩み出せるようになります。

気づかぬうちに人生のリスクを高めているサラリーマンには、このメッセージをお届けしたいです。

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