ビジネスのいいネタ・アイディアが見つからない・・・
今回は、そんなネタやアイディア出しに行き詰まった状況を打開できる9つのアプローチをご紹介します。
これまで、
- 自分を棚卸しする
- 自分を知る
- 自分の強みを見つける
ということに取り組んできてもらったと思います。
まだの方は、まずこちらからどうぞ。
上記の記事でご紹介したワークシートに取り組み、実際に手を動かしてもらったことで、自分自身について以前よりも深く理解できるようになったのではないでしょうか。
複業のビジネスネタ・アイディアの出し方について解説していきますね。
※複業と副業の違いって何?という場合は、こちらをどうぞ。
複業のネタ・アイディアの9つのアプローチ
ネタ・アイディアの出し方には、以下の9つのアプローチ方法があります。
- 転用
- 拡大
- 縮小
- 応用
- 変更
- 代用
- 置換
- 逆転
- 結合
実例を交えて、それぞれについて確認して行きましょう。
これは、”オズボーンのチェックリスト”と言われるアイディア出しの手法です。
①転用
転用とは、他の使い道がないかな・・・と考えてみることです。
従来の使いみちとは異なる使用方法に道具等を使うこと。現在ある製品・サービスの「他の使用用途」を考えることで、新たなマーケティングの道が生まれます。
- そのままで新しい使い方がないかな?
- 他の分野・用途で使えないかな?
と考えることで、ネタ・アイディアを出す方法です。
例えばこんな事例がありますよね。
- 「ただの葉っぱ」を日本料理などを出す料亭が使う「つまもの」に転用してビジネスにした事例
- 手術時の消毒薬として使われていたリステリンを、マウスウォッシュに転用した事例
②拡大
拡大とは、以下のように考えてみることです。
- 大きくしてみたら?
- 多くしてみたら?
- 長くしてみたら?
- 高くしてみたら?
- 強くしてみたら?
- 厚くしてみたら?
- 頻繁にしてみたら?
例えばこんな事例がありますよね。
- ポテトチップのパッケージを大型化した事例
- 1日限定が定石だった入場券を年間パスポートにした事例
- コンビニの営業時間を24時間にした事例(→今後また変わりそうですが)
- 映画レンタルを1本いくらではなく、一定期間見放題でいくらにした事例
③縮小
拡大の反対は縮小です。
日本人はコンパクト化した商品やサービスを考えつくのが得意ですね。
こんな感じで自分自身に質問を投げかけてみましょう。
- 小さくしてみたら?
- 軽くしてみたら?
- 弱くしてみたら?
- 短くしてみたら?
- 省略してみたら?
例えば、こんな事例がありますよね。
- 単身世帯の増加でスーパーが、野菜(キャベツなど)を1/4個提供する事例
- 女性専門のフィットネスクラブで利用時間を30分に縮小した事例
- 1時間単位で課金していた駐車場を20分単位に縮小して課金する事例
④応用
応用とは、こんなふうに考えてみることです。
- 他分野・他業種でうまく行っている商品・サービスで、自分のところに取り入れられるところはないだろうか?
- 過去に似たようなものはなかっただろうか?
応用するのは、商品・サービスをそのものではなく、あくまでも仕組み・システムや特徴です。
例えば、こんな事例が思い浮かびます。
- 健康ブームで注目されているトクホを、コーラに応用した事例
⑤変更
既存の商品・サービスをちょっと変更してみるだけでも、消費者に”今までになかった感”を出すことができることもあります。
ネタ・アイディア出しのためにこんな風に発想してみましょう。
- 場所を変えてみたら?
- 意味を変えてみたら?
- デザインを変えてみたら?
- 機能を変えてみたら?
- 色形を変えてみたら?
- 匂いを変えてみたら?
- パッケージを変えてみたら?
例えば、こんな事例がありましたよね。
- コーヒーの容れ物を缶からペットボトルに変更してヒットさせた事例
- 綿棒の色を白から黒に変えて売上を伸ばした事例
⑥代用
代用とは、こんなふうに考えてみることです。
- 素材を他のものに代用してみたら?
- 材料を他のものに代用してみたら?
- 方法を他のものに代用してみたら?
- 場所を他のものに代用してみたら?
つまり、商品サービスの何かを別のもので代用することで、新しい需要が生まれないかと考えることです。
こんな事例がありますね。
- 税法が変わりビールの材料を麦芽から他のもので代用して第三のビールとして発売した事例
- 電子タバコで葉たばこを代用する事例
⑦置換
置換とは、こんなふうに考えてみることです。
- 順序・順番を変えてみたら?
- 配置・位置を変えてみたら?
- レイアウトを変えてみたら?
- 別の言葉に置き換えてみたら?
配置や順番を換えてみるだけで、思いもよらない反響があるかもしれません。
こんな事例があるでしょうか。
- ステーキを立って食べるレイアウトにしたいきなり!ステーキの事例
⑧逆転
逆転とは、これまでの常識を覆す発想といえるでしょう。
- 後ろと前を逆にしてみたら?
- 工程を逆にしてみたら?
- …が使うものという常識を逆転してみたら?
こんな事例があるでしょうか。
- ラー油はかけるもの→食べるラー油
- ふりかけは子供の商品→大人のふりかけ
- 化粧は女性がするもの→男性用化粧品
新たな市場が生まれそうなワクワク感がありますよね。
⑨結合
結合とは、分野・性質が異なる2つ以上のものを組み合わせることです。
これにより、新たな価値として人に捉えてもらえる可能性があります。
結合は、こんなふうに考えてみることです。
- 組み合わせてみたら?
- セットにしてみたら?
事例として思い浮かぶのはこんなものです。
- 漢字ドリル✕うんこ→うんこ漢字ドリル
- 漫画喫茶✕インターネット→ネットカフェ
まとめ
複業(副業)のネタ・アイディアを出し方について、9つのアプローチ方法をご紹介してきました。
このフレームワークで考えれば、行き詰まった状況を打開できるかもしれませんね。
サラリーマンで、ただ朝起きて満員電車に乗って毎日ルーティンの仕事をこなすだけだと、新しいネタ・アイディアを出す必要すらないかもしれません。
どんなに能力が高い人でも、使わなければ退化してしまいます。
- 自分の棚卸しをする
- 自分を知る
- 自分の強みを見つける
そして、自分の頭で考えてネタ・アイディアをどんどんだして行きましょう。
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