これまで、
「自分を棚卸しする」
「自分を知る」
ということについて書いてきました。
- 自分を知るには過去の原体験を振り返るという作業が必要不可欠
- 質問には「思い出せば答えられる質問」と「考えなければ答えられない質問」という2種類がある
- まずは「思い出せば答えられる質問」をして考える材料を頭の中に並べましょう
というのが、前回までの内容でした。
今回は、「考えなければ答えられない質問」についてお話していきます。
もしまだ、自分の過去を時系列で振り返る前回までのワークシートを行っていない場合は、必ずそちらから始めてください。
なぜならば、順番が違ってしまうと今回の「自分を知るための質問」には、ほとんど答えられないからです。
この自分の棚卸し作業を通して、
- 自分はどんな人間なのか
- 自分はどんな時に感情が動くのか
- 自分が大切にしていることは何か
- 自分が本当にやりたいことは何なのか
といったことがより深くわかるようになります。
自分を知る9つの質問カテゴリー
自分を深く知るために用意する質問は、9つのカテゴリーに分類しています。
- 辛かったこと
- 嬉しかったこと
- 愛憎
- コンプレックス
- レアな経験
- 心の報酬
- 信念・価値観
- 理想の人生
- ミッション
自分を知るための27質問項目
それでは、各カテゴリーの質問について、考えて書き落としていきましょう。
①辛かったこと ~原動力となり得る強い感情~
- これまでの人生で辛かった出来事は何か
- それをどのようにして乗り越えようとしたのか
- その出来事から学んだ教訓は何か
人生の中で辛さを感じた経験は誰でもあるはずです。
例えば、私が子どものころに辛かった経験というのは、実の兄から虐められていたということでした。
人生のつらく感じた経験は、1つではないはず。
例えば、こんなワークシートを使って取り組んでみてはいかがでしょうか。
【無料ダウンロード】自分の棚卸しワークシート(辛かった経験)
②嬉しかったこと ~どんなことに喜びを見出すのか~
- 心の底から嬉しかったことは何か
- その時、何を感じたか
あなたはどんなことに喜びを見出すのでしょうか。
③愛憎 ~愛と憎しみのパワー~
- 最も愛している人は誰か
- その理由は何か
- 「これだけは許せない」と思う憎むべき敵は何・誰か(過去にそう思ったこと・人でも可)
- その理由は何か
愛や憎しみも人の感情を大きく動かすものです。
私の場合、やっぱり家族を大切にしたいと考えています。
子供が生まれたことで、
「自分のために」という感情から
「家族のために」という感情へと
変化が起こりました。
④コンプレックス ~劣等感が与えてくれた「生きる力」~
- 自分のコンプレックスは何か
- どんな時にそれを最も強く感じたか
- 誰に対して感じたか
- そのコンプレックスのお陰で得られた成果、特技、経験、教訓は何か
- そのコンプレックスが与えてくれたものは一言でいうと何か
⑤レアな経験 ~自分を際立たせるきっかけ~
- 他人があまり経験していないと思うことは何か
- そこから何を思い、学んだか
自分ではたいしたことがないと思っていても、他の人からすると「凄い!」って思われることはあります。
そしてそれを、ビジネスにつなげている人もいます。
⑥心の報酬 ~あなたのハートに火をつけるボタン
- 最高にやりがい/達成感を感じるのはどんな瞬間か
(ここ数年のうちに実際に体験した”事実”をもとに書く) - なぜ、その出来事がやりがい、達成感を与えるものとなったのか
- それは、あなたのどんな価値観・人生観に共鳴したからか
⑦信念・価値観 ~現在の自分がどんな信念により作られたのか~
- たくさんの選択肢がある中で、なぜ今の立場を選んだのか
- その選択をした際、あなたが決意したことは何か
- その達成状況はどうか
- その決意から今日までに学んだことは何か
⑧理想の人生 ~制限がなければどんな人生を創りだすか~
- もし、お金や時間など制限が何ひとつ無い場合、どんな仕事をしたいか
(たとえ無料でもやりたい仕事は何か?) - もし、今のビジネスと別の答えを書いたなら、なぜ今のビジネスではなく、それをやりたいのか
- もし、今のビジネスの再構築について書いたなら、本当に制限がない状態でなければ実現できないものなのか
⑨ミッション ~その命を使って何を成し遂げたいのか~
- “この人生に悔いなし”と死ぬ間際に言えるために
- 生きている間にしておきたいことは何か?
- 余命1年と宣告されたら、何をしたいか?
まとめ
今回は、自分を知るための質問として、9つのカテゴリーと27の質問を用意しました。
過去の振り返りのワークシートに取り組んでからこれらの質問に答えていってくださいね。
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