不動産やサイトのオーナーとして複数のキャッシュポイントを持っている私は、毎年確定申告をしています。
確かに面倒くさい。
サラリーマンのほとんどは、確定申告しなくていいです。
その理由は、源泉徴収・年末調整で納税手続きを終わらせるケースがほとんどだからですよね。
でも、サラリーマンも(給料以外で一定以上稼いで)「確定申告をしましょうよ」って話です。
会社員に確定申告をあまりさせないのは「国の陰謀」なんだろうな、きっと・・・
全会社員が確定申告するとどうなる?
会社員が払う所得税や住民税は、給料やボーナスから自動的に天引き。(源泉徴収)
そして12月に、年末調整。
だから、確定申告をする機会は少ない。
職場で渡される茶色と緑色の書類に言われるがまま記入すれば、個人としての納税手続きはおしまいです。
あとは会社が手続きをしてくれるので、あとは他人任せで放ったらかしにしておけばOK。
会社員を長く続けていると、それが当たり前になります。
そうすると、「税金の仕組みがどんなもので、どうやって税額を計算されるのか」なんて意識は持たないし、面倒くさいから考えたくもない。
自分で確定申告のために税務署に行かなくていいのは、確かにメリットといえばメリット。
ただ、その一方で他の重要なことを手放している気がします。
それは、納税意識とか、お金に関する知識や感度です。
確かに確定申告は面倒くさいけど、税金の仕組みや計算方法がわかるようなる“副作用”というか“副次的な効果”があります。
少なくとも私はそう感じています。
じゃあもし、会社員も公務員も必ず確定申告して自分で納税しなきゃいけなくなったら??
まず間違いなく起こることは、税務署がパンクするということですね。(笑)
でもみんな確定申告しなきゃいけないとなったら、世の中の納税意識は高まります。
そうなったら、
- 税金の仕組みを理解し、節税する方法がないかと知恵を絞る
- 行政による税金の無駄遣いや政治家の汚職に、より敏感になる
みたいなことが起きますよね。
もし、本当にそんなことになったら、税金を徴収したり使ったりする方(国や地方)はたまったものではありません。
だから意図的に(?)、源泉徴収・年末調整の制度で、サラリーマンには税金に詳しくさせないようにしている・・・というのは考え過ぎでしょうか。
会社員の給料はガラス張りなので、最も税金を取りやすいです。
こうなると、労働者・会社員(サラリーマン)のポジションのままでいると、いつまで経っても搾取されるだけ・・・だと私は考えます。
オーナー企業の節税手法に驚嘆した話
では、不動産など資産を多数所有するオーナーなどはどうか。
彼らは、会社員・労働者と同じ世界に生きながら、違う世界が見えています。これ、ホントのことです。
私はかつて、投資案件の組成を業務としてやっていました。
具体的にどんなことをやっていたのか、ざっくりと説明します。
- ペーパーカンパニーを作る
- そこに80億円の融資を受ける(銀行からお金を借りる)
- 1口5千万円で出資者を募集する(全部で20億円分集める)
- 集まった100億円で、あるモノを買う
- そのモノを貸し出す
といったことです。
投資家の目的は、出資した以上にお金を増やすこと。
当然ですね。
でも、それ以外の(以上の)目的があります。
それは、益消しです。(利益を消すってこと)
例えば、今年1億円余計に儲かっちゃった!という場合で考えてみます。
もし、何もしなければ、この利益1億円に対しても税金がかかります。
法人税率を仮に40%とすると、4,000万円が税金として持っていかれて、手元からなくなります。
それはちょっと・・・を考えた投資家は、この投資案件に2口(1億円分)出資します。
その出資分は100%償却可能なので、利益1億円分を丸々消すことができます。(当時は)
つまり、その期の利益を合法的に消すことで、税金を支払わずに済んだわけです。
私は最初この仕組を理解したとき、
「えっっーーー!」と唸り
「なんてことだ!」と思わず感嘆しました。
さらに、投資家のリストを見てびっくり。
とある投資家の会社(オーナー企業)のウェブサイトを見てみると、「子供に夢を与える」商材を扱う販売会社であることがわかりました。
素晴らしい理念を掲げ、メルヘンチックなウェブサイトを持つ一方で、オーナー社長は粛々と税の繰り延べを実行していたのですね。
私は、”大人の世界”を垣間見たのです(笑)
不動産投資でサラリーマンも節税できる?
上記の話を聞くと、「ふつーの会社員の自分には節税なんて無理。税金をごっそり持っていかれても仕方がない・・・」なんて弱気になるかもしれません。
でも、私を含めて会社員の中には、
- 会社員であることの信用力を最大限に利用して
- 銀行からお金を借りて
- 不動産オーナーになって
- 収益をあげ
- かつ、節税もしている
人もいます。
所得がガラス張りなサラリーマンにも可能な節税の方法・・・
次回以降でそのことに触れていきます。
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