銀行員(金融業界)の副業解禁の流れが加速しそうです。
既にみずほフィナンシャルグループ(FG)が社員(行員)の副業・兼業を解禁しました。(2019年10月から)
副業解禁の本当の理由・目的はなんだろう・・・
金融業界への影響がありそう・・・
って思いませんか。
そこで、今回はお堅いイメージのある銀行が、副業解禁に踏み切る本当の理由について分析します。
また副業解禁になったときに起こりうることを予想します。
ところでもし、あなたの会社も副業解禁になったけど許可(承認)を取る必要がある場合、どうしますか?
例えばもし、私がみずほの行員だったらイチイチそんなことをしません。
なぜなら、リスクがあるからです。
男性の育休制度があるからと実際に取ったら、育休明けに懲罰的な扱いをして退職に追い込んだカネカみたいなことが起こるでしょうね。。。
みずほFGが副業解禁!理由と内容は?
メガバンクのみずほFGが副業解禁することは、日経ビジネスによる坂井辰史社長へのインタビューで明らかになりました。
出典:日経ビジネス フィナンシャルグループ坂井辰史社長へのインタビュー記事
インタビューの内容から、副業解禁に踏み切ったおおよそこんなところですかね。
- 社員の働く意識が変わってきているから
- 終身雇用を前提にした現行の人事制度には限界があるから
- 金融しか知らないのはよくないから
- 顧客ニーズとの間にミスマッチが起きてしまうから
これを読んで思ったことは、みずほFGのトップが語った理由だけで、全てを言い表しているとは思えないな・・・ということです。
本当の理由や背景について、考えてみることしました。
みずほFGが副業を解禁する本当の理由は?
銀行は、特に本音と建前が特に強いという印象があります。
みずほが副業解禁に踏み切った本当の理由が知りたいところです。
私が考えるに、本当の理由は以下の2つです。
- 理由1:ベンチャーへの人材流出を食い止めるため
- 理由2:余剰人員のリストラのため
理由1:ベンチャーへの人材流出を食い止めるため
まず、1つ目の理由について。
これまで銀行(金融業界)には優秀な人材が集まってくる傾向があるのですが、仕事自体は「つまらない」ものが多いです。
なぜつまらないのかというと、結構どーでもいい”習慣”とか”しきたり”にガチガチに縛られている部分が多いからです。
銀行から転職してきた人から聞いた話なんですけどね。
例えば、社内稟議を回付する際のハンコの押し方ひとつ取っても”しきたり”があります。
ちょっとでも印の”角度”が違ったりすると、「違うだろ~!」と怒鳴り込んでくる人もいるんだとか。
世の中では、IT技術が日進月歩で発展しITベンチャーでは面白い・新しい取り組みがどんどん行われているのに、由緒正しいメガバンクではどーでもいい”しきたり”に囚われていたりします。
これじゃあ優秀な人材が、自分の能力をベンチャー企業で試してみたいという気持ちになるのも頷けます。
この人材流出の流れを食い止めるというのが、副業解禁に踏み切る本当の理由の1つ目だと私は考えます。
私自身は、銀行業務に携わったことはありませんが、損害保険や金融グループ会社などで金融実務の経験があります。
箸の上げ下げ的なことをずっと言われて、うんざりしたことは何度もあります。(笑)
理由2:余剰人員のリストラのため
世の中的には45歳以上はもはやリストラの対象です。(私も40代ww)
要するに、なーんもできず、新しいことに取り組もうとしないおっさんが会社の中にはわんさかいます。
社内政治でうまく立ちまわって、高給を得ている人が。
そんな人材(人罪?)は、もう早いとこ整理したいと考えているわけですね。
AIとかIT技術が今後ますます発達してくれば、支店がいらなくなる、融資を審査する審査部もいらなくなってくるということが起きます。
こうして人は余っていくわけです。
例えば、みずほは26年度までに約7万9000人のうち約1万9000人を、24年度までに約500ある店舗を約130店それぞれ減らす方針を打ち出しています。
低金利の時代で、本業では儲けづらくなっていることもあり、固定費である人件費を下げようという判断が働きます。
余剰人員を副業解禁にかこつけてリストラする、というのが本当の理由の2つ目だと私は考えます。
副業希望の銀行員は許可を取るべき?
みずほの社員が副業するには、許可(承認)を取る必要があるようです。
定期的な報告も求められるのではないでしょうか。
銀行で働くような人は、子供の頃から、まじめで親や先生のいうことをよく聞いてきたタイプの人が多い考えます。
実際に私の周りの人間もそうでした。
ただ、副業するために本当に許可(承認)を得るとなると、ネガティブなことが起きるんじゃないかな。。。
こんなふうに。
みずほが副業解禁か。
金融って閉鎖的で村八分的な風習あるから、同僚や先輩に「あいつ仕事もやらず副業やってるらしいよ」って陰口叩かれて、上司には「数字もやらずに副業か?迷惑だから辞めてそっちやれよ」って言われて結局誰もやらなくなって、誰も使わない謎の有給システムと同じになりそう。— 鬱証券マン (@positiveshouenm) 2019年6月3日
そもそもお堅い、がんじがらめというイメージがありますから、現場ではそう簡単に考えが改まらない人も多いはずです。
育休を取った男性社員を退職に追い込んだことが明らかになり、炎上したカネカの件がありますよね。
制度としてはある。
でも実際に利用する人が現れたら、見せしめのために追い込んでいく。
銀行(金融業界)なんて特に保守的ですから、実際に副業の許可を取った銀行員(社員)を不遇な状況に追い込んでいくようなことが起きることは十分考えられます。
もし「許可を取れば副業OK」って言われたら?
私だったら、わざわざ会社に届出て許可を取るようなことはまずしません。
みずほの副業、どうせ始める前には申請書と誓約書に副業の内容及び理由みたいなのを書かされて、上司と部店長と人事部数名の判子をもらわなきゃいけなくて、かつ半期に一度くらいのペースで収入額とかを報告させられるやつでしょ(想像)。まともな神経の持ち主だったらそんなのやらんでしょ
— Jun (@43946971j) 2019年6月4日
う~ん、Junさんに激しく同意。
みずほが副業解禁とか言うけど、副業やる人はもう黙って隠れてやってると思うから意味ないと思うんだけどね
— ぽんきち (@suisse_credit) 2019年6月3日
そうそうそう、そういうことなんです。
本気で複業・副業に取り組む人は、制度があるとかないとか関係ないんですよね。
やってる人は、既にやってますって話です。
金融業界に副業解禁は広がる?
はい、確実に広がるでしょう。
これには2つの理由が考えられます。
- 金融業界の収益性が悪化しているから
- 他の銀行(みずほ=メガバンク)が解禁したから
例えば、地銀なんてもう稼ぐ手立てが乏しくなって、社員に高い給料を払い続けられなくなっているのです。
銀行業界は横並びの意識が強いところです。
メガバンクのみずほが副業解禁に踏み切ったのですから、後に続きやすくはなったことでしょう。
まとめ
銀行が副業解禁する本当の理由について分析しました。
理由は2つです。
- 理由1:ベンチャーへの人材流出を食い止めるため
- 理由2:余剰人員のリストラのため
また、仮に副業が解禁になってもわざわざ届出て許可をもらうなんてことはしない方がいい、というのが私の考えです。
あなたはどう考えますか?
- じゃあ、どうやって副業を始めたらいいの?
- 一足先に副業(複業)を始めてる人ってどんな感じ?
っていう場合は、私の失敗や経験が参考になるかもしれません。
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