「ゴミ屋敷とトイプードルと私」というタイトルの漫画をご存知でしょうか。
主人公は、いつもみんなに憧れられる存在でいたい…!という強い願望から身の丈以上の浪費を繰り返す34才の女子、明日香。
キラキラした生活をSNSで発信し、自分のカワイイさを演出するためのアイテムとしてトイプードルも飼っているという。
しかし、それは見せかけの華やかさ。
明日香の住む家はゴミ屋敷で、借金は400万にも膨れ上っている状況。
明日香の今後は如何に!っと展開していく内容です。
私が投資目的で取得した不動産があります。
その物件のオーナーは、70歳を超える独身のおばあさんでした。
若い頃は水商売などをして結構生活は派手だったようですが、私が物件を取得したとき、その家はいわゆるゴミ屋敷だったのです。。。
私の中でなぜか、マンガに出てきた転落女子とこのおばあさんが重なって見えました。
ゴミ屋敷の中にいたのは、生きているトイプードルではなく、剥製のフクロウでしたけどね。
今回は、私がゴミ屋敷をどうやって片付けたのかという体験談をお話していきます。
※実際の画像あり・閲覧注意でお願いします。
不快な思いをされる方は、この先はお読みにならなくて結構です!
最初は、業者に依頼して片付けようと思いました。
でも実際に見積を取ると費用がハンパなく高かったので、「自分でやったろか!」と決意して取り組みました。
結果、ゴミ屋敷からお金を生み出すことに成功v。
儲けのネタはゴミの中にあるんだな・・・
ゴミ屋敷の片付け費用(業者見積)に腰を抜かした
ゴミ屋敷片付けの業者見積もりの金額は、
にっ、にひゃくまーんえ~ん・・・¥2,000,000(200万円)・・・(゜o゜;
業者は、足の踏み場の無いほどゴミが大量に散乱しているし、廃棄処分の費用がかなり掛かるからと言っていました。
ゴミの片づけだからせいぜい数十万で済むかな・・・くらいに見積もっていたのが、甘い考えだったことがわかりました。
これは想定外(汗)
手持ちのお金は、物件を貸し出すための建築・リフォーム費用の方に回したいと思っていたので、ゴミ屋敷にお金をかけていては投資の収益性が下がってしまいます。
痛い現実を突きつけられ、私はこう考えました。
- だってゴミを片付けるだけだろ・・・
- 汚いのは嫌だけど、それさえ我慢すればなんとかなるだろ・・・
- 実際はゴミの片づけにそんなに金はかからんだろ・・・
よし、自分でやったろ!と覚悟を決めました。
こうして、人生初のゴミ屋敷の片付けに挑むことになったのです。
ゴミ屋敷を片付けた私の方法
ゴミ屋敷の片付けは、足の踏み場も無いほどに散乱しているゴミを搬出するところから始めました。
家自体は広くないのですが、オーナーだったおばあさんは、モノへのこだわりが強かったのか、あらゆるものを溜め込んでいました。
捨てらんない人っていますよね。。。
地域で使えるゴミ袋を大量に購入し、そこにゴミを詰めて行きます。
キツかったのは、食べ物を処分することでした。
漬物とかジャムとか、何年も前に消費期限が切れたものが大量にあり、目を背けたくなるくらいに変わり果てていました。
瓶詰めとかのものはそのまま捨てるわけには行かず、中身を全て取り出さなくてはなりません。
夏場で暑いし、汚いし、臭いし、ゴミが大量すぎてなかなか減らないし、何度も心が折れかけました。
占有者との戦い
このゴミ屋敷は、ゴキやネズミが占有しており、我が物顔で暮らしていました。
これは風呂場なんですけど、黒い点々がありますよね。
コレなんだかわかりますか。ネズミの糞です。。。
独りじゃラチがあかないから人を雇ってみた
始めは独りでゴミ屋敷と格闘していました。
そのうち、私の両親も応援にかけつけてくれました。
それでもなかなか進まなかったので、街の便利屋に依頼し、一緒に作業してもらうことになりました。
来てくれてた便利屋さんは、私の指示に従ってテキパキと動いてくれます。
それはありがたかったのですが、単価がけっこう高い!
なんとか費用を抑えられないか・・・といろいろ探した結果、自分でネット上で直接一般の人を作業員として雇うことにしました。
来てくれた人は病院勤めの人で、副業としてやってきてくれました。
ありがたいことにテキパキ動いてくれます。
しかも、時間の単価は便利屋を呼ぶよりもずっと良心的です。
おかげでかなり捗りました。
廃棄処分は自分で手配すれば格安にできるぞ!
大量に出た一般ごみの袋は、役所に頼んで個別に引き取りに来てくれました。
1袋300円。
数えきれないくらいにゴミ袋を出しました。
200-300袋は余裕で出しましたかね。
もちろん、一般ごみでは扱えない粗大ごみも出ました。
それはどうしたかというと、ネットで近くの産廃業者をみつけて、そこに直接自分で持ち込みました。
軽トラックをレンタルして何度か往復しました。
正確には覚えていませんでしたが、キロ4-5千円といったところでしょうか。
もし業者に依頼していたら、その3-5倍上はれば、かかっていたかも・・・
でもよくよく考えてみれば、業者に頼んだところで、業者も結局同じところに持ち込むだけです。
特別なノウハウとかは特になく、サヤを抜いているだけなんですね。
ゴミの処分費は、結局20万円もかからずできました。
ゴミの中から宝を掘り出し現金に変えろ!
ゴミ屋敷は、本当に文字通りゴミで溢れかえっていました。
そしてゴミの上には大量のネズミの糞があって、汚いのなんのって。
でも、そんなゴミの中にも、まだ使えるかな・・・というものが出てきます。
見た目は凄く汚いんですけど、それを磨いてバリューアップし、ネットで販売しました。
私が実際に売ったものはこんなものです。
- テーブルセット
- ベッド
- ソファ
- タンス
- レンジ台
- 小物入れ
- フクロウの燻製
上に掲載しているテーブルセットの写真、なかなかでしょ?
いい値で売れて、しかも買ってくれた人から「ホントありがとうございました~!」と感謝までされて、苦労が報われました。
そして、なぜか出てきたのは、フクロウ(?)の燻製。
最初に出てきた時は、気持ち悪いぃ~という感想しかありませんでした。
こんなもん欲しがる人いるのかなぁ・・・と恐る恐る出品してみたところ、出した瞬間に買いの申し入れが殺到しました。
価値がわからず値付けに失敗しちゃたかもですが、最初に出てきたときの汚い姿を知っているんで、早く手放せてよかった~と思ってます。
まとめ:儲けのネタはごみの中に
「ゴミ屋敷とトイプードルと私」ならぬ「ゴミ屋敷とフクロウと私」ということで話を展開してきました。
見栄でブランドものとか高額なものを溜め込んでも、そんなものはほとんど資産になることはありません。
でも、それを激安というかタダで手に入れて、格安で販売すれば手元にお金は残ります。
私は、ゴミの中から掘り出したお宝をネットで売却して、全部で15万くらい稼ぐことができました。
これらはタダで仕入れたものですから、結構な金額ですよね。
この分を考慮すると、ゴミ屋敷の片付けの正味の費用は30万もかからなかったですね。
業者にただ丸投げして200万円払うより良かったかなと思いっています。
自分でやってみて最初は要領を得ず、多少時間がかかったけど、ゴミ屋敷を片付けたことで、この物件にとっても愛着が湧きました。
現在、この物件はうまく回ってくれています。
儲けのネタはゴミの中に転がっているんだなと実感した体験でした。
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