「特定保健指導面談」という件名のメールが突然入ってきた。
なんじゃこりゃ?と文面を開く。
そこには
- 今年度に受けた人間ドックの結果、BMIの数値が基準値よりもやや高かった
- ついては、指導をしてやる
- これは法令で定められていて、受けることは義務である
- 受けないと、健康保険の保険料が上がる可能性がある
みたいなことが書いてあった。
冗談じゃねーよ、と思わず吐き捨てた。
特定保健指導を受けてみた時の内容
実は、数年前に同じような面談を受けさせられたことがある。
たぶん、それも「特定保健指導」という名称だったはず。(忘れた)
あのとき苦々しい情景が浮かんできた。
- 食事はこーしろあーしろ!
- 市販のジュース類とかスポーツドリンクには、スティックシュガー◯本に相当する結構な量の砂糖が入っているぞ!
とか、管理栄養士だか保健師のおばはんがドヤ顔で話してくるのを、延々と聞かされるというもの。
普段の生活や食事の状況について、ズケズケと尋ねてくる。
聞かれたものについて答えると、いちいちチクチクとダメ出しとご指導が入る。
「んなもん、知っとるわ、よけーなお世話だわ」
と、心の中の声。
ハッキリ言って、ありがた迷惑なご指導で、効果が出るなら苦労しない。
でも、その面談の場でおばはんに噛み付いたところで、時間の無駄。
なのでその場は、「はい、はい」と聞き流し、面談という名のご指導を終わらせた。
受けてみて、
「すげーうざいわ。
もう、二度とこんなの嫌だわ。」
という感想。
特定保健指導の面談は義務?受けないとどうなるのか
そこから数年が経ち、今回再び「指導してやるよ」とのお達しがきたのだ。
- 特定保健指導とか、マジで意味がなくて無駄だ!
- なんとかいい断り方はないか・・・
- そもそも指導を受けることは本当に義務なのか・・・
- 断って受けなかったらどうなるんだ?
と思った。
このありがた迷惑なご指導をどうにか回避するために自分なりにある程度調べてから、「特定保健指導面談」という件名のメールに返信を送った。
そこには、ただ「指導面談の案内をいただいたけど、必要性を感じないので控えさせていただきます。」という結論だけど書いた。
つまり、断ってしまったのだ。
自分なりに調べた内容とか理由とかは、そこでは触れなかった。
というのも、どんなに理由をつけて書いたとしても、指導を受けるよう説得してくる返信がやってくることを想定したから。
相手がどう出てくるか反応を見ようと思ったのだ。
案の定、返信が来た。
文面の一部にはこんな趣旨のがあった。
- 健康保険組合は、特定保健指導の実施を国から義務付けられていること
- 健康保険組合は、毎年実施率(特定保健指導実施者数/特定保健指導該当者数)を国へ報告していて、実施率が低い場合は国への納付金額(後期高齢者支援金)が増額されること
- それにより健保の支出が増え財政が厳しくなれば、加入者の保険料を増額せざるを得ない事態になること
- 特定保健指導は検査値が良くなるなどの個人の利益のほか、集団としての大きな利益があること
つまり、特定保健指導を受けないとこうなる。
自分の健康保険組合の実施率が低くなる
↓
健康保健組合が国へ支払う給付金額が増える
↓
健康保健組合の財政が厳しくなる
↓
(組合の財政を維持するために)加入者が支払う保険料が上がる
おいおい・・・
健康保健組合からしたら、単に「指導してやったぜ」という数から計算される指導の実施率さえ高ければOKなんだな。
指導対象者のBMIの数値が改善したとかの成果・結果は一切関係ないんかい!
また、こんなことも書いてあった。
◯◯(←私)さんの場合、人間ドックでのBMIの数値が26で特定保健指導の対象者となりました。
これが基準の25未満なら指導対象になりません。
はぁ~、うっせー、うっせー、うっせーわ♪
adoの「うっせーわ」が頭の中で何度もリフレインしていた。
指導を受けたくないから断った理由
健康保健組合からのメールに対して、今度は説明をつけて返信した。
- BMIは、「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」で割り出した数値
- これは、筋肉量や脂肪量を全く無視した数値
- ラグビーとか柔道とかの選手/経験者なんかは軒並みBMIの基準値を超えてしまう
- 基準値は、日本では25以上だが、WHOでは30以上
- 小生のBMI値は急増したというわけではなく、長年ほぼ一定のレンジで推移している
- “ご指導”を賜ることが直接的なきっかけとなって、「これまでのライフスタイルを猛省」→「心を入れ替える」→「ライフスタイルが一変」→「劇的な効果」というのはほとんど考えられない
といったところから、「面談の必要性を感じない」と判断した次第です、と。
要するに、
BMIは使い勝手はよい指標かもしれないけど、信ぴょう性としてはどうなの。
指導したって本人がその気にならない限り、効果なんてないでしょ。
ってことですね。
ちなみに、メールにはあえて書かなかったけど、そもそもBMIって「金儲けのために広められた適当な数値」だったらしい。
BMIがここまで広がったきっかけは、1945年のアメリカで「メトロポリタン生命」という保険会社の社員が“「標準」に分類される人を「肥満」扱いすることができればより保険料を儲けられるのではないか”と考えたことでした。
出典:BMIを広めたのは保険会社の陰謀? 林先生も驚く衝撃事実
https://news.infoseek.co.jp/article/otonasalone_88571/
私が送ったメールに対しては、
BMIを特定保健指導の評価に入れることは保健組合が決めたことではないから仕方ない、みたいな言い訳がつらつらと書いてあった。
でも結局、特定保健指導の面談を受けなくてよい、という結論に変わりはありません。
めでたし、めでたし。
もちろん、個人的には体重をもう少し減らした方がいいとは感じています。
だから、
体重はもう少し減らした方がいいとは感じていて、
- 規則正しい生活を心がけること
- 定期的に運動するようにすること
- 寝る直前に食事を取らないようにすること
- 酒もほどほどにすること
- 飲み物は砂糖が含有しないものを選ぶこと
を誓い(?)、だから、特定保健指導は(今後も)ご勘弁してねと付け加えた。
特定保健指導に意味はあるのか?
健康保健の組合って、法律で決まっているとか義務とか言って印籠を掲げ、「我の言葉はお上の言葉であるぞ」「指導してやるよ」みたいな構図になってるけど、指導を受ける側とすれば勘弁してくれよの一言。
だって、どんなに有益な指導を与えたところで、受け手が自分ごととして捉えて動かないことには結局何も変わらないから。
「馬を水辺につれていくことはできるけど、水を飲ませることはできない」っていうのはまさしくこの通り。
もっとも、健康保健組合からすれば、そんなの百も承知だろうけど、指導の結果対象者のBMIが改善されようがされまいが、「そんなの関係ーねー、そんなの関係ねー、う、オッパッピー」ってことですな。
指導の実施率さえよければいいんだもん。
特定保健指導の実施率によって、国に支払う納付金額(後期高齢者支援金)が増減するって、なんだかなって感じですな。
我々から搾取しお上(国)に上納したお金は、結局は不必要な制度を作り上げてそこに携わる人の人件費(利権)となっていくのだから。
健康はロバスト(堅牢)な人生を過ごすために必須だけど、それは原則自分が意識して取り組まないと意味はないよねって話。
まとめ
特定健康指導 を受けるよう”お達し”があったけど断ったという話をしました。
他人からギャースか言われてやらされるもんではない、と私なんかは思います。
今後コーラとかハンバーガーとかのジャンクフードを食いまくって、BMIが急増するような場合は、特定保健指導をありがたくお受けさせていただきますが。( ・`ω・´)キリッ
この一件からお伝えしたいことは、ただ”お上に”言われたからと何でも従うような行動パターンだと、自分の人生でさえも、他人の都合にとって都合よく振り回されてしまいますよってこと。
自分の頭で考えて、自分のために貴重な時間を使いたいですよね。
何に使うかというと、やっぱり自分で「稼ぐ」ってことですかね。
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