どうやって資産形成していったらいいんだろう・・・
と気になったことないでしょうか。
私はあります。
むしろ、
- そもそも裕福な家庭に生まれ育ったわけじゃないし
- 人よりも抜きんでた才能があるわけでもないし
- サラリーマンでありながら、組織の論理に抵抗感を持つフツー以下のお荷物社員だし
というように、「資産形成とか自分には無理」な話だと捉えていたのです。
でもですよ。
私、「自分には無理」って勝手にブロックをかけてしまうこと自体が、そもそも間違った考えだと気付きました。
つまり、資産形成していくためには、
- 高収入である必要はない
- 特別な才能はいらない
- 特殊な人脈とかも不要
必要なのは、決断・選択の考え方であり習慣だなって。
これから、これがどういうことなのかを詳しくお話していきます。
最後まで読んでいただければきっと、あなたのマインドセットが変わり、資産形成が加速度的にうまくいくようになるはずです。
ちなに私は、この資産形成のための決断の考え方を身に付けて以降、私の習慣が変わり、サラリーマンの傍ら複数の収入源を持ち資産形成に自信が持てるようになりました。
人は1日に何回決断・選択をしているのか
人は1日に何回くらい決断・選択をしているでしょうか。
・今日は何を着て出かけようか
・何時に家を出ようか
・週末は出かけようか、家で過ごそうか
・夕飯は肉にしようか、魚にしようか
・テレビをつけてお笑いバラエティを観るか、ニュースを観るか
こんな感じで、朝起きてから寝るまでの間にたくさんの決断・選択をしています。
ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると、人は1日に最大で35,000回の決断を下すそうです。
本当かよ!?
って私も最初思いましたけど、「歯を磨こう」という小さな決断も含まれているとすると「そうかも・・・」となりました。
そして、日々の生活の中で行われてきた決断の結果が「今の自分」です。
「自分へのご褒美」が危険な理由
ある日私が家に帰ると、部屋にこれまで見たことのない飾り物(オブジェ)がありました。(↑)
私:何これ?
妻:部屋の雰囲気に合うインテリアがあったから買っちゃった
私:部屋が狭くなって邪魔なんだけど。
妻:ダサいあんたにはこの価値はわからないよ。
私:どこで買ったの?
妻:通りかかった雑貨屋さんで。“運命的な出会い”だったの。
私:衝動買いってことだな。
妻:私頑張ってるもん。“自分へのご褒美”。
私:は?意味不明。結構高そうだけどいくらだったの?
妻:“安かった、30%割引”
私:・・・
私は、インテリアを購入するのが「けしからん」と言っているのではありません。
「自分へのご褒美」は危険な思考だと言いたいのです。
特に資産形成においては。
手元のお金を消費するか、貯蓄に回すか、投資するかというのも決断です。
- 自分へのご褒美だから
- 運命的な出会いだったから
- 安かったから(〇%割引だったから)
とか、
後から理由付けをして高価な買い物を正当化する決断を繰り返していると、資産形成なんてとてもできませんからね。
将来のためにお金を貯めないと・・・(考え)
↓
高価な買い物 (実際の行動)
↓(考えと行動の矛盾)
欲しくなってつい買っちゃった・・・(後ろめたい気持ち)
↓
いやいや、これは「自分へのご褒美」よ!(正当化)
このように「考えと行動の矛盾(=認知的不協和)」を単に自分の中で納得させただけです。
反省も対策も何もないので、結局また同じような消費行動(自分へのご褒美)を繰り返します。
なお、妻が「価値がある」と思い込んでる置き物は、経済的・客観的には何の価値もないガラクタでしかありません。。。
我が家は、家計管理を妻に任せていません。私が管理しています。
(結婚当時のあの“決断”は、大正解だったと確信しています!(笑))
お金持ちは「自分へのご褒美」思考なのか
自分で財を成してきたお金持ち・富裕層はどうしているでしょうか。
私はこれまで、ブランドものの高いスーツを着込み、高い腕時計をして、高級外車を乗り回す・・・という一見分かりやすいお金持っている風の人を見てきました。
でも、よくよく観察してみると、実際はお金がカツカツで・・・という場合が少なくありません。インスタとかのSNSで自分をよく見せようと実際の自分に下駄を履かせたりします。
結局、事業が飛んで、その後どこへやら・・・という人もいました。
実は労働の対価に依存することなく富を築いていた人たちは、「自分へのご褒美」というコトバは使っていないです。
代わりに使うのは、「自分が欲しかったから、自分で買った」と自責のコトバですね。
そういう人たちは、一見ふつーの人たちです。
そういう人たちは一体どうやって、財を成したのか。
それは、
質素倹約を貫いて地道に貯金する
↓
貯めたお金(種銭)をもとに資産運用をする
↓
種銭がお金を生む
↓
資産が増える
というシンプルな原理を貫いてきたからです。
以前の記事、
預金・貯金と貯蓄の違いは?資産形成の初心者が押さえるべき2つの考え方でご紹介した「収入-預貯金=支出」という計算式。
そして、
お金を増やす3つの方法(コツ)!副業で不労所得を得ることの意味でご紹介した「資産形成=(収入-支出)+(投資額✕運用利回り)」という計算式(方程式)、を愚直に繰り返すことが、資産形成の最短ルートだと言えます。
実はあなたのすぐ近くに“億り人”はいるかもしれません。
映画から学ぶ資産形成の本質
『マルサの女』というバブルの絶頂期に上映した映画を観たことあるでしょうか。
東京国税局の査察官が脱税の疑いのある金持ちを追い詰めていく、というストーリーです。
かなり話題になっていた映画だったので観に行ったんですけど、当時の私はまだ子どもだったこともあり、「なんのこっちゃ??」と内容が全然理解できませんでした(笑)
記憶に残っているのは、官能的なシーンくらい。
金持ちになったら、エロいことし放題やんか!むっふー(=゚ω゚)ノwww・・・みたいな(笑)
大人になってから、改めてこの映画を観てみたところ、深い学びというか気づきがありました。
脱税の容疑がかけられた山﨑努演じるお金持ちが、家宅捜査に入った査察官からこんな問いかけをされます。
どうやったら、あんたみたいに金がつくれるのか?
すると、お金持ちはこう答えます。
「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水、貯めてるとするわね。
あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ?
これ最低だね。
なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。
いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。
これを舐めて我慢するの。
そうすりゃコップいっぱいの水は……」
これ、なんか本質を突いてると思いませんか。
たいていの人は、コップの水が半分しか溜まってないのに、「自分へのご褒美だ」みたいに自分に都合よく正当化してお金を使っちゃう。
これ最悪。
コップから水を溢れさせるためには、まず(種銭を)貯めなければならない。
種銭を貯めるには、インスタ映えするような「見栄を張る生き方」ではなくて、「みっともなく生きる」習慣であり覚悟が必要。
コップを水で一杯にするには、焦りは禁物です。
じっくり時間をかけるのが王道です。
そして、コップがいっぱいになって溢れてたれてくるやつこそ、株とか保有不動産などの資産からもたらされる、配当とか賃料収入とかの果実なんですね。
お金で資産を手に入れることができれば、それはお金を生み出す装置になります。
資産形成に必要がない3つのこと
ここまでご説明してみると、これまで資産形成で「必要」と考えられてきた以下のような要素は必要ないということに気付きます。
- 高収入
- 特別な才能
- 特殊な人脈
プロのスポーツ選手とか芸能関係で、莫大な収入を得ていた人たちが、結果的に困窮する事態に陥ってしまった話って時折聞きますよね。
例えば、こんな方たち・・・
- マイク・タイソン
- M.C.ハマー
- ニコラス・ケイジ
- エルトン・ジョン
高収入なのになんで?って不思議に思いませんか。
でもやっぱりここでも、資産形成=(収入-支出)+(投資額✕運用利回り)という方程式は成り立ちます。
スポーツ選手なんて、現役で活躍できる期間は限られています。
引退後にガクンと収入が下がったあとも、一度上げてしまった生活水準を落とせず、現役時代のような消費行動を続けてしまえば、やがてはポケットからお金は無くなってしまいますよね。
もし、現役時代から生活水準を上げ過ぎず、資産を買っていたら(投資に回していたら)、現役引退後は大きくなったコップ(資産)からたれてくる水(配当など)をエンジョイできたのにね・・・って話です。
ちなみに、NFL(プロアメリカンフットボールリーグ)の選手の16%は、引退後12年以内破産してしまうそうです。(CNN money (2015.8.15)の記事による)
つまり、高給を得ていなくても、支出を管理してお金を種銭として貯められれば、誰にでもチャンスはあるのですから、希望が持てますよね。
まとめ(ランチどうする?)
資産形成する上で必要なことについてお話してきました。
人は1日に最大35,000回もの決断をしていて、脈々と続いてきた決断が今の自分をカタチづくり、未来の自分を作ります。
手元のお金をどうするか、というのも決断です。
将来、資産を形成していきたいのであれば、「自分へのご褒美」思考は危険だということを押さえておきましょう。
富を築く人は、派手な消費をするパリピーではなく、実は質素な生活で種銭を貯めて、それを資産に振り向けることができる人です。
コツコツと資産を積み上げて、そこからしたたり落ちる果実をエンジョイすればいい、ということを映画「マルサの女」からも学べました。
だから、自分で財を構築するために
- 高収入も
- 特別な才能も
- 特殊な人脈も
必須じゃないんですね。
なんか、希望が湧いてきませんか?
よーし、資産構築のために質素倹約に徹してみようって気になっているかもしれません。
もしかしたら、今日のランチにも予算の制限を自分で設けて、それこそ50円100円という単位で決断に迷ってしまうかも(?)
それは、ご自分の決断なのでご自由に。
ただ、質素倹約に努めるとしても、それは家族単位でやった方がよさそうです。
だって、第一生命が主催するサラリーマン川柳にもこんなのがあったじゃないですか。
昼食は妻がセレブで俺セルフ・・・
チーン・・・