団体信用生命保険(団信)は、住宅ローンを組んで家を購入する際に入るもの。
ただ、保険ですから必ず入れるものではないことをご存知でしょうか。
加入条件や告知内容によっては入れない場合もあります。
今回は、その団信について、
- 内容や仕組み
- 加入する場合の年齢制限や条件
- 告知内容
- 入れない場合の裏ワザ
といったことを整理していきます。
団体信用生命保険(団信)とは?
団体信用生命保険とは、住宅ローンを組んだあと(返済終了前)に、死亡もしくは病気やケガで高度障害になり収入を得ることができなくなった場合に、生命保険会社が残った住宅ローンを肩代わりしてくれる制度です。
その名の通り、保険契約の一つで、「団信(だんしん)」という略称で呼ばれることもあります。
多額のローンを組んだあとに、自分が死んでしまったりしたら、家族はどうなるのだろう…。
そんな不安はつきものですよね。
団体信用生命保険に加入すれば、万が一のときにも、家族にローンの返済が及ばないため、安心です。
ただし、保険契約なので、すべての人が加入できるとは限りません。
というわけで、次に、加入の際の年齢制限や条件について見ていきましょう。
団体信用生命保険の年齢制限や加入条件は?
団体信用生命保険に加入できるのは、申込時の年齢が70歳未満(※)となっています。※保障期間は通常80歳まで。
また、加入条件として、健康状態の告知があります。
加入前の審査にあたり、病歴や通院歴があれば、正しく告知しなければなりません。
次の項では、告知の内容について、詳しく見ていくことにします。
団体信用生命保険の告知内容は?
団体信用生命保険加入の際の具体的な告知内容(健康状態について)は以下の通りです。
- 申込時から3ヶ月以内の病歴
- 申込時から3年以内の手術歴や治療歴、また2週間以上の投薬(※)
- 手や足の欠損、または機能障害
- 背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・そしゃく機能の障害
これらについて該当がある場合、告知する義務があります。
手術歴や治療歴について
上記2の手術歴や治療歴とは、以下のものを指します。
- 狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、高血圧症、不整脈、その他心臓病
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞・くま膜下出血)、脳動脈硬化症、その他脳の病気
- 精神病、うつ病、神経症、てんかん、自律神経失調症、アルコール依存症、薬物依存症、知的障害、認知症
- ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核、肺気腫、気管支拡張症
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、すい臓炎、クローン病
- 肝炎、肝硬変、肝機能障害
- 腎炎、ネフローゼ、腎不全
- 緑内障、網膜の病気、角膜の病気
- ガン、肉腫、白血病、腫瘍、ポリープ
- 糖尿病、リウマチ、膠原病、貧血症、紫斑病
- 子宮筋腫、子宮内膜症、乳腺症、卵巣のう腫
断られるのを恐れ、病歴などを隠したり偽ったりするのは、告知義務違反です。
告知義務違反が発覚すると、まず団信に加入できません。
団信に加入後に発覚した場合は、保険会社が保険金の支払を拒否することがあります。
そうなると、相続人がローンを引き継ぐか、家を売却してローン返済という事態になりかねない。
元気なウチはバレる可能性は低いですが、おおよそこういうのって、いざ団信の保険金が必要というときにバレちゃうんですよね。
お天道様は見ています。正しく告知するようにしましょう。
そして、病気をきちんと治療しておくことや医師の指示を守ることも必要です。
団体信用生命保険に入れない場合はどうなる?
これが一番、気になるところですよね。
残念ながら、審査によって団体信用生命保険に加入できない場合もあります。
そうなると、「住宅ローンを組むことができない(=家を購入できない)の?」と焦ってしまいがちです。
ただ、以下のような裏ワザがあります。
- 他の金融機関の住宅ローンに申し込む
- ワイド団信
- フラット35
生命保険会社によっては、審査基準が異なる場合もあるため、他の保険会社に申し込んでみるのも手です。
ワイド団信は、持病があっても入りやすいと言われています。
例えば、高血圧症、糖尿病、肝機能障害、うつ病、自律神経失調症などの病気ならば引受ていただける可能性はあります。
ワイド団信のデメリットは、保険料率が通常の団信に比べて高いということです。
具体的には、一般の保険料率が1.5%であれば1.8%程度と0.3%程割高になります。
フラット35は、住宅金融支援機構が民間金融機関と提携して提供している住宅ローンです。
フラット35を利用して住宅ローンを組む場合は、団体信用生命保険は必須ではありません。
検討してみる価値がありそうです。
ただ、注意点があります。
それは、借主が返済できなくなった場合は、家族が残りの住宅ローンを返済していかなければならない、ということです。
ご紹介した3つの方法の他、配偶者を借主にするという「奥の手」を使う方もいます。
まとめ
団体信用生命保険は、多額の住宅ローンを組むにあたって、自分にもしものことがあったとき、愛する家族に債務を負わせないための制度です。
最近では、死亡保障、高度障害保障に加えて、いわゆる三大疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)の保障にも対応するタイプもあります。
住宅を購入は家族の一大イベント。
この機会に、健康のこと、将来のことなど、家族全員で話し合いをするのも良いのではないでしょうか。
健康はロバストな(堅牢な)人生を送るために必要ですね。
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