健康診断で要精密検査という結果になり、病院で胃カメラや内視鏡検査を受けた事がありますか?
その際によく見つかるのが、大腸ポリープやピロリ菌です。
これらは、実際は余り大事に至ることはありません。
もしくは、人間ドックで高血圧を指摘されたことはありますか。
今回は、ポリープ切除や高血圧が住宅ローンを組むための団信加入において影響があるのかを考察します。
団信に入れないケースに該当してしまうのでしょうか。
団体信用生命保険(団信)の加入条件
団体信用生命保険とは、住宅ローンを組んだその借主が、死亡もしくは高度障害の状態になってしまった場合に、生命保険会社が住宅ローンの残債を支払ってくれる保険の仕組みです。
保険なので、加入には審査があります。
「審査」と聞くと、ちょっとドキドキしますよね。
団信の加入条件を簡単に見ていきましょう。
年齢制限
団体信用生命保険に加入できるのは、申込時の年齢が70歳未満です。(保険適用期間は80歳までです。)
健康状態の告知
以下のことを告知する義務があります。
- 加入申込者の狭心症、心筋梗塞、心臓弁膜症、先天性心臓病、心筋症、高血圧症、不整脈、その他心臓病
- 脳卒中(脳出血・脳梗塞・くま膜下出血)、脳動脈硬化症、その他脳の病気
- 精神病、うつ病、神経症、てんかん、自律神経失調症、アルコール依存症、薬物依存症、知的障害、認知症
- ぜんそく、慢性気管支炎、肺結核、肺気腫、気管支拡張症
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎、すい臓炎、クローン病
- 肝炎、肝硬変、肝機能障害
- 腎炎、ネフローゼ、腎不全
- 緑内障、網膜の病気、角膜の病気
- ガン、肉腫、白血病、腫瘍、ポリープ
- 糖尿病、リウマチ、膠原病、貧血症、紫斑病
- 子宮筋腫、子宮内膜症、乳腺症、卵巣のう腫等
具体的には、
- 申込時から過去3ヶ月以内の病歴
- 申込時から過去3年以内の手術歴や治療歴、2週間以上の投薬
- 手や足の欠損、または機能障害
- 背骨(脊柱)・視力・聴力・言語・咀嚼(そしゃく)機能の障害
について、該当するかどうかです。
嘘の告知をしたらどうなる?
事実に反した告知をした場合には、
- 団体信用生命保険に加入できない
- 加入後に不実が発覚した場合は保険が下りない
等の不利益が発生してしまう場合があります。
なので、団体信用生命保険に加入を申し込む場合は、正しく告知をすることが大切です。
団体信用生命保険に入れないケースは?
団信への申込みをしても、保険契約という制度上、残念ながら加入できないケースがあります。
審査の中で、健康状態に問題があると見なされてしまう場合です。
どんな病気だと入れないのか?
というのは気になるところではありますが、保険会社によって審査の基準が異なるため、明確な病名は公表されていません。
申し込み時に告知が必要な病気は、先程の告知義務にあります。
この内でひとつでも当てはまる場合は団信に加入できない場合もあると心得ておきましょう。
ただ、告知対象期間があり、その期間を過ぎていれば申告する必要はありません。
申告対象期間の例は以下の通りです。
- 3ヶ月以内
- 3年以内
- 2週間以上
例えば、5年前に高血圧症の診断を受けた場合。
1年間投薬治療をし、その後体質改善を行い順調に回復したとします。
この場合は、通院・投薬が不要な状態に回復してから4年が経過しているので申告義務はありません。
なので、該当するケースすべてが入れないわけではない、ということも覚えておいてください。
ポリープ切除の場合は団信に入れる?入れない?
告知に必要な病気のうち、ポリープとありますが、ポリープを切除した場合は、どうなのでしょうか。
ポリープ切除の治療歴があるということは、手術歴があるということです。
また、日帰り入院扱いにもなるので、「入院歴あり」と正直に申告する必要があります。
では、この場合団信に入れるのか、入れないのかというと、答えは「YESでもNOでもない」になります。
答えになっていない、と言われそうですが、実際にポリープを切除した方が、団体信用生命保険に加入できた場合とそうでない場合があるからです。
実際は、ポリープを切除しても完治していれば問題なく加入できるケースが多いです。
完治していれば問題なし、というケースもあるようなので、手術歴や入院歴の告知は、誤りのないように行いましょうね。
まとめ
団体信用生命保険加入に関して、よくある疑問について見てきました。
- ○○の治療中では加入できない
- ポリープを切除した場合は加入できない
等が定説のように言われているようですが、すべてに当てはまるわけではありません。
他にもNGポイントがあったときに、たまたま治療中の病気があったり、ポリープ切除後だったりしたためだとも言われています。
団体信用生命保険加入は、本当にケース バイ ケース。
一部のコメントに惑わされず、告知の義務を守りましょう。
最も避けなければならないのは、自分は○○(病歴・出術歴)があるから・・・と自己判断して、最初から諦めてしまうことです。
審査が無事に通ってローンを組めると、次に心配になるのは35年とか長期間かけてローンを返済し続けることができるのか、ということではないでしょうか。
5年先も読めない時代です。
突然会社が仕事がなくなる・・・ということも起こり得ます。
私は収入源を給料1本に依存することは、人生のリスクを高めてしまうこと実感しました。
なので、そこから複業に取組みんだんです。
その軌跡を公開しています。
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