ローン・借金問題の解決

老後も住宅ローン返済に追われる人と断捨離で自由を手にする人の違い

住宅ローンを完済するのはあなたが何歳の時ですか?

世の中の平均の完済予定年齢は73歳だそうです。(2020年時点)

このことを知った時、え!?そんな年齢になるまで住宅ローンから解放されないの・・・(驚)と私は感じました。

この完済年齢、2000年の調査時点では68歳だったので、5歳引きあがったことになります。

  • 60歳の定年退職で退職金を満額もらって
  • 住宅ローンをガツンと一括で完済して
  • それでも余った退職金と直ちに支給される年金で悠々自適な老後生活・・・

というのは、我々の親の世代の今やおとぎ話ですね。。。

ここでは、

・なぜ、住宅ローンの完済年齢が上昇してきているのか
・そもそも家は誰にとっての資産なのか
・住宅ローンから追われる老後から解放される方法

 

といったことについて、FP1級兼証券アナリストの資格も持つオーナー業の私が提示したいと思います。

なぜ、住宅ローンの完済予定年齢は上昇しているの?

この理由は3つあります。

  1. 借入時年齢の上昇
  2. 借入金額の増加
  3. 返済期間の長期化

それぞれについて詳細を見ていきましょう。

借入時年齢の上昇

1つ目の理由は、借入時の年齢が上昇しているから、というものです。

例えば、同じ30年の住宅ローンでも、30歳で借りれば完済年齢は60歳ですが、40歳で借りれば70歳になりますからね。

この背景には、晩婚化があります。

初婚年齢が上がったことで、住宅を取得するタイミングも高齢化しているんですね。

借入金額の増加

2つ目の理由は、借入金額が増えたからです。

住宅ローンの平均借入額は、1,900万円ほど(2000年頃)だったのに、最近では3,100万円ほどにまでに上がっていると言われています。

低金利になって、ローンを組んで住宅を取得しようとする人が増えたんですね。

住宅価格が上がっても、銀行は積極的に資金を貸し出しました。

これは住宅価格が上がっても、ローンを組んで家を購入したい人(消費者)と、低金利になったから、たくさん貸し出すことで金利収入を確保したい銀行の【利害が一致】した結果がこれです。

返済期間の長期化

そして3つ目の理由は、返済期間が長くなっているからですね。

返済期間が同じであれば、住宅ローンの借入額が増えると、毎月の返済額は増えます。

そうなると、「今のお家賃と同じくらいの支払い額で、マイホームを手に入れませんか」という不動産販売のセールストークが成り立たなくなります。

でも、返済期間を長くすれば毎月の返済額は抑えられます。
(トータルの支払金利は増えますが)

こうして、返済期間が長期化され、住宅ローンの完済年齢は上昇していくのです。

その家は誰にとっての資産?

「ご自宅は誰のものですか?」

こう尋ねると、

「はぁ?何言ってんだ!?」
「ワタシのものに決まっているだろ!」

という反応が返ってきます。

もちろん登記上、ご自宅はあなたが所有者と記載されていることでしょう。

では、
「その家は資産ですか?」
という質問ではどうでしょう。

ここでも「当然だろ!」という反応が返ってきそうです。

確かに、土地・建物という「固定資産」は取得されていますが、同時に住宅ローンという「負債」も抱えていますよね。

土地建物の価値 > 住宅ローンの残高

となっていれば、「資産」と言えます。

ただ、逆に

土地建物の価値 < 住宅ローンの残高

となっていれば、それは資産ではなく「負債」です。

毎月ローン(借金)の返済をしているということは、あなたのポケットからお金が銀行に流出していることになります。

長い住宅ローンの返済期間の途中で、何らかの事情で払えなくなれば、銀行は競売を申し立て、その土地建物を換金する権限を持っています。

こう考えると、最初の「自宅は誰のものか」「誰にとっての資産なのか」の問いは、完済するまではあなたのものではなく、銀行のものということになります。

つまり、マイホームではなく、バンカーズホームってことです。

住宅ローンを完済すれば、ご自宅は正真正銘にあなたのものになりますが。

 

定年後もローン返済に追われる老後

ここまでで、

  • 住宅ローンの完済年齢が上昇してきていること
  • マイホームは実質上バンカーズホームであること

についてお伝えしてきました。

多くの人は、「家=マイホーム=資産」と信じて(信じ込まされて)購入します。

同時に住宅ローンという負債を抱え、会社勤めの労働者として働き、毎月せっせとローンの返済をしています。

今、日本で多くの人たちが将来やってくる老後の生活に漠然とした不安を抱えています。

  • 定年を過ぎてもなお住宅ローンを抱えなければならない現実
  • 苦労して働いて得たお金が長きにわたって銀行に吸い取られていく現実
  • 30年後35年後にようやくに自分のものになった自宅の価値

とかを考えると、

  • この先予定通りに返済を続けれられるかな・・・
  • このまま頑張って返済を続けてもな・・・

という気持ちになりませんか。

「老後資金2,000万円不足」というニュースも一時期話題になりました。

今後注力すべきは、

  • モノを所有し続けて、ポケットからお金が出ていくこと
  • 断捨離でスリム化し、ポケットにお金を残していくこと

ではないでしょうか。

【チェックシート】ローン返済の負担からの解放という選択肢

住宅ローンの返済が辛い・きつい・・・
もう、ローン返済の負担から解放されたい・・・

と一瞬でも頭をよぎったことはないでしょうか。

実際、ほとんどの人は、具体的に何からどうしたらよいかわからず、結局同じ毎日を繰り返しています。

以下のチェックシートに当てはまるものがあれば、ご相談をお受けいたします。

いろいろなケースでシミュレーションして、漠然とした不安を明確な課題にして、充実したシニアライフに備えましょう。

給料が毎年上がり続けているわけではない
賞与(ボーナス)は必ず支給され年々上がっているわけではない
退職金制度がない/なくなった
会社の業績に不安がある
勤め先はリストラとは無縁とは言えない
貯金額が年収の2年分ない
夫婦仲がよいとは言えない
家族との会話はほとんどない
子供達はこれから大学を卒業する
持病があり健康に不安がある
通勤時間が1時間以上ある
住宅ローン以外に借金がある
土地建物の時価は購入時よりも高い
住宅ローンの残年数は10年以上ある
ローンの残債金額>土地建物の時価となっている
親戚・友人などの連帯保証人になっている
クレジットカード・キャッシングカードを利用している
税金やローン返済の滞納がある
住宅ローンを払えないが、家は手放したくない
金融機関に住宅ローンのリスケジュール交渉に応じてもらえない
銀行から督促状・催告書が届いている
固定資産税等の税金が支払えず、所有する不動産に差押が入った
裁判所から担保不動産競売開始決定通知書が届いた
離婚するので売却したい
離婚後、一人で住宅ローンを払ってきたが、もう払えない
住宅ローン滞納で、連帯保証人に迷惑をかけたくない
住宅ローンをこのまま無理して支払い続けるのが馬鹿らしい
会社経営が悪くなり、このままでは自宅まで失う事になりそう
自宅兼店舗(事業所)にしているので、競売にしたくない
このままでは競売になる兄弟・姉妹のマンションを買ってあげたい
事業資金を確保するために、子供に家を売却したい

 

進撃の巨人に出てくるアルミンも言ってたけど、結局、「何も捨てることができない人は、何も変えることができない」ってことですね。。

「宝くじ当たんないかな・・・」みたいな希望とか願望ばかりで、なーんにもしなけりゃ、早々に人生詰むでしょ。残りの人生の軌道修正をするために、「はい、次!」って行動起こさないとね。

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