資産構築・運用・管理

ドルコスト平均法をわかりやすく説明|シミュレーションでわかること

いわゆる年金2000万円の問題を受けて、確定拠出年金の企業型や個人型(iDeCo)、またはつみたてNISAで投資することを検討していたりしませんか。

これらの投資手法は、定期的に積立てて投資商品を購入するというところに特徴があります。

この積立ていく投資手法のことを、「ドルコスト平均法」といいます。

英語だと”Dollar-Cost Average”って、まんまやん!

あなたはどこかで、「ドルコスト平均法はリスクを減らせます」みたいな説明を聞いたことはないでしょうか。

説明を聞くと、もっともらしくは思うけど、本当のところはどうなの??

と思いませんか。

今回は、積立投資を始める素人の方向けに、ドルコスト平均法についてわかりやすく説明していきます。

シミュレーションがあった方が「すっと頭に入ってくるだろうな」と思い、よく用いられるりんごの例をあげて説明してみることにします。

(あと、ガソリンという例えも使われますね。)

結論から言うと、ドルコスト平均法は、決して万能ではありません。

デメリットもあります。

ただ、素人の人が投資を始めるきっかけにはいいかと個人的には思います。

ドルコスト平均法とは?

ドルコスト平均法は、定期的かつ継続的に一定額の金融商品を購入する投資手法です。

価格(単価)が高くても安くても、定期的に一定金額ずつ購入のタイミングを分散化させるので、購入価格を平均化することができます。

もし相場が大きく下がっても、大幅な損失を回避できるのが最大のメリットです。

通常、買い物でも投資でもお金を出す時は、

購入金額=単価✕購入数量

という計算式が頭の中に浮かぶと思います。

単価(価格)は変動していきますから、同じ数量を購入しよう思ったら、毎回単価によって購入金額は変わってきます。

一方、この計算式はこのように変更できます。

購入数量=購入金額÷単価

この場合、購入金額を一定とすると、購入する数量は単価(価格)の変動によって変わります。

つまり、高い時は少ししか買わず、安くなったらたくさん買うことになりますね。

りんごやガソリンの例を用いたシミュレーション

ドルコスト平均法をかんたんな例を用いてシミュレーションしてみましょう。

よく用いられるのは、りんごとガソリンの例です。

りんご購入のケースでシミュレーション

例えば、毎月1万円でりんごを買い付けていくとします。(単純化のため買付け期間は3ヶ月)

  • 1ヶ月目、りんごの単価が100円だとすると、1万円で買付けることができる個数は、100個です。
  • 2ヶ月目、単価が50円に値下がりすると、同じ1万円でも買付けの個数は200個になります。
  • 3ヶ月目、逆に単価が200円に値上がりすると、買付け個数は50個です。
  • 3ヶ月間で、3万円を使って、買付けできたりんごの個数は合計で350個です。

3ヶ月の買付け期間終了後は、単価は200円になっているのですから、りんごは全部で7万円の価値を持っていることになります。

(最初に買ったりんごは腐ってるだろ!とかのツッコミはなしでね!)

ということは、3万円投資して7万円の価値を持っているのですから、4万円の含み益があるという計算になります。

これを表したのが、こちらの表です。

りんごの単価はこちらのチャートのよう変化しました。

もし、1ヶ月目に3万円全額でりんごを一括購入すると、りんごの単価は100円です。

しかし、購入のタイミングが分散したことで、購入単価が86円と低くなりました。

こういったケースから、ドルコスト平均法は、

  • 単価が値上がりしたら、『価格』が上がって投資の成績が良くなる
  • 単価が値下がりしたら、より多くの『量』を積み上げることができる

だから、単価が上がっても下がっても儲かる投資法でおすすめですよ♪

みたいな説明がよくあります。

ただ、これはドルコスト平均法があたかも万能であるかのように見せるケースを示しているだけです。

私の主張は、ドルコスト平均法でも最終的に値上がりしなければ、損するケースもありますよ、ってことです。

 

ドルコスト平均法で損するケース①

まずは、積立投資を開始して、価格は上昇したけど、最終的に値下がりしたケースです。

この場合は、以下のようになります。

単価は、以下のように推移しました。

積立期間中、値上がりし調子いいぞ~♪と気分がハイになっていても、最後の最後に下がってしまったら泣き顔になってしまいます。

ドルコスト平均法で損するケース②


積立投資を開始してから一本調子で値下がりし続けても、含み損を抱えます。

価格はこんなふうに推移しました。

 

もし、1ヶ月目に単価200円で3万円分を一括購入していたら、3ヶ月後は5.25万円((50円-200円)✕350個)の含み損を抱えていたところでした。

ドルコスト平均法で、購入するタイミングを分散させたことで、購入単価が86円に下がり、含み損を1.25万円に止めることができました。

この場合は、ドルコスト平均法のおかげで大損を回避できたのです。

これはある意味メリットだと言えますね。

ドルコスト平均法で損するケース③

投資を開始してから、一本調子で値上がりしし続けた場合はどうでしゅう。

単価は以下のように推移しました。

この場合は、損益だけでいうともちろんプラスです。

でももし、1ヶ月目に単価50円で3万円分のりんごを一括購入していたら、3ヶ月後は5.25万円((200円-50円)✕350個)の含み益があったのです。

この場合は、

最初にドルコスト平均法なんかやめて一括購入しておけばよかったね・・・

ということになります。

つまり、ドルコスト平均法のせいで大勝できなかったのです。

デメリットと言えば、デメリットです。

じゃあ、ドルコスト平均法なんてゼッタイやめとけ!という結論になるでしょうか。

・・・そんなこともありませんよね。

現時点で、今の単価が底値だ!なんてわからないんですから。

安いときに大量に買って、高いときに売る、これが利益を出す原則です。

最後のケースは、50円というのが底値だったというのは後でわかることです。

積立期間の最後で値下がりしたらどうしたらいい?

つみたてNISAで20年間の積立期間中は、運用成績が良好だったとします。

しかし、積立期間の最後の最後に、株価が暴落してしまったら、含み損を抱える可能性があります。

ありえますよね。。。

この場合、どうしたらいいでしょうか。

この場合、売却してしまったら損は確定してしまいます。

なので、再び値が上昇するのを待って、値上がりしたら売るという方法が考えられます。

ただこの場合、つみたてNISAの運用益非課税という税金面でのメリットはなくなっていますので、ご注意を。

まとめ:結局損することもあるし投資のためのお金が必要

今回は、ドルコスト平均法についてわかりやすい説明を試みました。

ドルコスト平均法の特徴・メリットやデメリットをまとめると以下のようになります。

  • 購入のタイミングを分散させることができる
  • 購入単価が平均化する
  • リスクを削減できるわけではない
  • 世の中のドルコスト平均法の説明は、うまくいったケースしか紹介していないのが大半
  • 最後に値上がりしなければ損することになる
  • 一括購入の場合と比較して大負けすることはない
  • でも大勝することもない

結局、マーケットにお金を投じる「投資」なんですよ。

  • 元手の資金は必要だし(お金を生むにはお金が必要)
  • 預けた後は自分がマーケットをコントロールできるわけでもないし
  • お金を失うことだってある

ってこと。

私も何度となくマーケットに翻弄されて、痛い思いをしてきました。

だから、

元手の資金がなくても、お金を生み出す方法ってないの・・・?

って探し回りました。

そして遂に、元手の資金なしでお金を生み出す方法を見つけたんです。

「投資」みたいなリスクは一切なし。

私の場合全くの初心者から始めたんですが、資産をコツコツ積み上げていけました。

だから今人には、「投資」よりもこっちの方法を人に勧めています。

大げさじゃなく人生が変わったって人もいるから面白いですよね。

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  1. 2023年 1月 03日

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